芸能

《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」

『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)

『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)

 1980年代、アイドル歌手として、またコント番組では大人気コメディエンヌとして活躍した松本典子さん(56)。当時レギュラー出演していた『志村けんのだいじょうぶだぁ』(フジテレビ系)は、新型コロナウイルスが猛威をふるっていた2020年4月に期間限定でYouTubeに無料配信され、世界各国の家庭に笑いと元気を届けてくれた。

 結婚後、長く芸能活動を休止していた松本さんだが、「ミス・セブンティーンコンテスト」グランプリ獲得から40年、ファン待望の活動再開に向けていよいよ動きはじめた──。【全3回の第1回】

 * * *
──こういったインタビューを受けるのは、かなり久しぶりだそうですね。

「今日ここへ来るまでも、すごく緊張しました(笑)。写真撮影は運転免許証を更新して以来です。1984年に『第3回ミス・セブンティーンコンテスト』でグランプリをいただいてから、今年でちょうど40年。主婦や母親としての仕事もいくぶん落ち着いてきたので、少しずつお仕事を再開していければと思っています」

──松本典子さんといえば、当初は「清純派・正統派アイドル」のイメージが強かったので、コントでの弾けぶりにはとても驚きました。

「そうですよね。当時はファンの方からも、『なんでそんなことするの?』とか『イメージと違う』という声がけっこうありました。直筆の手紙で、真剣に『そんなことをする人じゃなかった。やめてください』と訴えてくる方もいたりして。アイドルとしてきれいなままでいて欲しいという方には、眉毛が繋がった変顔メイクは嫌だったんでしょうね(笑)」

──当時は「バラドル」という言葉が使われ始めた頃ですが、松本さんは明らかに路線が違いました。

「もともと、ドリフターズさんの番組などにはちょこちょこ出ていたのですが、大きな転機となったのは、やはり志村さんの『だいじょうぶだぁ』へのレギュラー出演ですね。お話をいただいたとき、事務所の方から『こういう仕事のオファーがきてるんだけど、やるかやらないかの判断は任せる』って言われたんです。デビューしてからそれまで、仕事の選択権は私にはありませんでした。水着のグラビアも、戸惑いながらやっていた感じで(笑)。初めてだったんです、自分で決めさせてもらうのは」

──『だいじょうぶだぁ』は、本人の意思で断ることもできたわけですね。それでも、松本さんは「やる」と決めました。

「自分にとって、いい転機になるかもしれないし、ちょっと挑戦してみようかなと。実は、子どもの頃からバラエティー番組というものをほとんど見てこなかったので、まったく知らない世界でした。だから逆に、『とりあえず、楽しんでやってみよう』と思えたのかもしれません」

──まったく知らない世界だったなら、なおさら当初は苦労されたのでは?

「それが、苦労という気持ちはまったくなくて。志村さんが、すごく自由にやらせてくれる方だったのが大きかったんでしょうね。コントのなかでは普段できないことも経験できて、楽しいばかりでした。出演者同士で顔にパイをぶつけ合うのも、いいストレス解消になっていました(笑)」

関連キーワード

関連記事

トピックス

モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の判決は執行猶予付きに(画像はイメージ、Getty)
「何もついてない、まっさらな状態で抱きしめたかった」呼吸器に繋がれた医療的ケア児の娘(7)を殺害した母(45)が語った「犯行時の心情」【執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト