1985年、第1回東京国際映画祭ウェルカムパーティー。右から2人目が中森明菜。司会のタモリ(左から2人目)から質問を受けるフランスの女優ソフィー・マルソー、田原俊彦、近藤真彦ら(時事通信フォト)

1985年、第1回東京国際映画祭ウェルカムパーティー。右から2人目が中森明菜。司会のタモリ(左から2人目)から質問を受けるフランスの女優ソフィー・マルソー、田原俊彦、近藤真彦ら(時事通信フォト)

 4月3日には『TATTOO』、10日には『BLONDE』のジャズバージョンを投稿、それぞれ500万回と270万回以上再生されている。これらは中森明菜デビュー42周年」特別企画with ZOZOで、5月1日のデビュー記念日に向けて、4月3日から毎週水曜日に公開されるセルフカバーの最新動画だ。こちらはジャズバージョンらしい色調の映像で、カメラ目線で笑顔も見せていた。

 映像の中でのびやかそうに心地よさそうに歌う彼女はとても自然だ。”今、ここに、あるがままに”という感じがする。何度も復活しようともがいていたようなイメージが強かったが、無理に変えようとせず、今この瞬間に意識を集中し、判断も評価もせずにありのまま、あるがままの自分を受け入れていることで気付くものがあるという「マインドフルネス」でも行ったのではないだろうかと思ったほどだ。

 臨床心理学の世界ではマインドフルネスという言葉をよく聞くようになった。イメージは禅や瞑想で、集中力を高めたりストレスを軽減させたりする方法のひとつで、パフォーマンスを上げる効果があるといわれている。肩に力を入れず、リラックスして歌う中森さんの姿は、今の自分にあった自分らしい自分を見つけて、新たな中森明菜という人生を歩み出したように思えた。

 しばらくは毎週水曜日に公開されるというセルフカバー動画でその歌声を堪能しよう。

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