26人の青学大チアに囲まれる常広(写真右側)(アフロ/日刊スポーツ)

26人の青学大チアに囲まれる常広(写真右側)(日刊スポーツ/アフロ)

卒業にこだわった理由

 大学卒業のための単位が足りず調整が遅れるというのは、あまり聞かないケースだ。プロ野球OBの1人は、「ひと昔前は、卒業せずにプロ入りする選手も多かった」と話す。

「プロ野球選手になろうと大学の野球部で活動している選手は、授業に出られず単位が足りていないことが多い。学校の方針などで、レポート提出を条件に単位を認めるケースもありましたが、そもそも卒業せずにプロ入りする選手も多かった。選手名鑑でも、『球歴』や『出身校』という表現が慣例化されています。

 特に、常広選手が在籍している青学大は単位修得の条件が厳しいことで有名です。青学大OBのプロ野球選手には、単位が足りず卒業を断念した選手が一定数いるそうです」

 なぜ常広は卒業にこだわったのか。その理由は「入学の経緯にあるのではないか」と、前出の球団関係者は語る。

「常広は県内有数の進学校である県立大分舞鶴高校出身ですが、青学大には指定校推薦制度があり、一定の偏差値があれば推薦で入学できる。常広は特待生として野球の実績で入るのではなく、指定校推薦制度で入学したパターンのようです。

 大学によっては指定校推薦制度を受ける条件として、野球部を途中退部しないとか、ちゃんと卒業するといったものがある。その条件が守られないと、指定校が取り消されるなど後輩に迷惑をかける可能性があり、青学大は特に厳しいと聞いている。それで、常広は卒業にこだわった。

 実は、阪神のドラ1で青学大の同級生の下村(海翔)も、自主トレ中にギリギリで単位を修得したそうです。下村も調整が遅れ入団後はノースロー調整、4月11日にはいわゆるトミージョン手術を受けたことが発表された。彼は卒業できたようですからよかったですが……」

 球団広報に常広の留年が事実かどうか聞くと、「野球に関すること以外については、球団から特にお答えすることはありません」とのことだった。

 1単位に泣いた常広。ここから即戦力として、チームの力になれるか。

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