参加したチャリティーイベントで、取材に応えるドジャースの大谷翔平(手前)と後方で待機する真美子夫人(時事通信フォト)
心理学の研究には、人は自分と似すぎている顔には魅力を感じられないという結果がある。一番好むのは自分にほんの少しだけ似ている顔だという。またとても魅力的な人たちは顔のバランスが似ているので、惹かれる顔も自然と似たような顔になるという説もある。どちらの説にしろ人は自分にそっくりというより、少しだけ似ている顔、どこかしら似ている顔に魅力を感じるというのだから、大谷夫妻の雰囲気が似ているのも当然かもしれない。
韓国での開幕シリーズに向け、米アリゾナ州から飛び立つ飛行機の前で撮った写真で大谷選手が彼女の姿を公開して以降、何度かその姿を撮られてきた真美子さん。いつも飾らないシンプルな装い。大谷選手と並んで歩く時は数歩後ろを歩き、彼がインタビューを受けている時は自分が入り込まないように移動するなど気遣いを見せる彼女。結婚後、その声を聞く機会はないが、大谷選手とよく似た微笑みと雰囲気を持つ真美子さんに、メディアも世間もこんな人だろうと想像を巡らせている。
世間の人達は大谷選手が選んだ人が彼と似ていたことで、真美子さんに違和感を持つことなく彼女ならと自然に受け入れられる。大谷選手の人柄やアスリートとしての生き方を彼女に重ね合わせ、彼女に好感を持つだろう。それはそのまま大谷選手の好感度をますますアップさせていく。世間の人達が想像する理想の夫婦像とはこういうものかもしれない。