おしどり夫婦と呼ばれたふたり(2019年)

おしどり夫婦と呼ばれたふたり(2019年)

 離婚調停中に眞帆さんとの関係も終わりを告げたが、その頃に中尾さんの前に現れたのが、池波だった。池波は落語家の五代目古今亭志ん生の孫娘で、父も名人との呼び声が高い落語家の十代目金原亭馬生。

「離婚調停で疲弊する最中に志乃さんとドラマで共演した中尾さんは、13才年下で家庭的な雰囲気を持つ彼女にのめり込みました。正式な離婚届を出す前に志乃さんとの再婚を宣言するなど、当時のマスコミを大いに賑わせたのです」(前出・芸能関係者)

 中尾さんは宣言通り、1978年に池波と結婚。その新婚生活は、借金を抱えてのスタートだった。前出の『終活夫婦』で、池波は当時をこう振り返っている。

《彬と結婚することになったとき、マネージャーさんから手渡された紙には、前妻の方に一括で支払う慰謝料と、月々支払う養育費の金額が書かれてありました。当時としてはけっこうな金額でした》

 中尾さんは、前妻に一括で慰謝料を払うために数千万円単位の借金をしていたという。お金に無頓着な中尾さんに代わって家計を切り盛りしたのは新妻だった。

「結婚と同時にふたりで事務所を立ち上げ、生計を共にしました。働いて稼いだお金が養育費や借金返済に消えていく中、志乃さんは封筒貯金でコツコツとお金を貯めていった。本当によくできた奥さんで、中尾さんは志乃さんに頭が上がらなかったようです」(中尾さんの知人)

 結婚後、池波は中尾さんより先に眠ることも、遅く起きることも一切なかった。そんな妻の振る舞いを見て、中尾さんも変わっていった。

「志乃さんは自ら望んで夫に尽くしていました。その姿を見た中尾さんは、夜に仕事上のつきあいがあっても“志乃が待っているから”と早めに帰るようになった。志乃さんと出会って、すっかり愛妻家になりました」(前出・中尾さんの知人)

後編へ続く

※女性セブン2024年6月6日号

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