玄関ドアには違和感ある張り紙が
このアパートの別の部屋に住む住人によると、この部屋には「通報したAさんのほか、Aさんの奥さんと3人の子供が住んでいました」という。
「Aさんの一家は、今から10年ほど前にここに引っ越してきました。(近隣住民への)挨拶はありませんでしたね。Aさんは建設業をやっている日焼けした人で、すれ違う時にはいつも着古したニッカポッカを着ていました。奥さんも『(自分は)警備の仕事をしているんです』と話していて、いつも作業着姿でした。バイクに乗って近所の現場に働きに出ていたようですが、数年前から姿を見なくなって。大家さんに話を聞いたら、今からちょうど1年くらい前に亡くなったと言っていました。子供は長男が20代半ばくらいで、一番下の女の子はまだ高校生のはずです」
部屋の中から3遺体が見つかるという衝撃的な今回の事件だが、この住民は「あまり驚きはないですね」と話す。
「この部屋がゴミ屋敷であることは薄々気づいていたんです。この1か月の間に、掃除業者の車が3回は来て、ゴミ袋を50袋ほど回収して行ったんです。直近だと、通報した前日の7月1日にも回収に来てたはずですよ。その時に骨が見つかったんじゃないか、なんて思っています。
2年ほど前には、Aさんの部屋の下水管が壊れて、下の部屋の人の壁が排水だらけになるというトラブルもありました。その様子を見に行った時には、娘さんが『すみません、何もありませんから』と対応していたんですが、父親のAさんは住人に責められてもブスッとした表情で、何も喋りませんでした」(前出・アパート住人)