審判員のすぐ後ろの席に、ワンピース姿で登場した

審判員のすぐ後ろの席に、ワンピース姿で登場した

観戦には最高の位置

 別の日に同じ溜席に座っていた女性はこう言う。

「私もそうですが、彼女が座らない日は名古屋の知人たちを招待しているそうです。向正面は大相撲中継に映るので人気がありますが、座ってみると行司が目の前に立っているので相撲観戦には不向きなんです。正面や東西の溜席は相撲観戦には最高です。

 たまに電車道で西方の力士が土俵下に突き飛ばされることもあって危険な席でもあるんですが(苦笑)。土俵に集中していないと何が起きるかわからない。観戦が終わると自分が相撲を取っていたぐらい喉がカラカラですね」

 土俵下で勝負を見守る5人の審判員の配置も、行司溜がある向正面は控え行司を挟んで2人座っている。審判員から見て、立ち合いの瞬間や土俵上の力士の動きが行司によって死角にならないようにするためといわれる。相撲協会に金銭面での援助をして力士の技能審査をする立会人となる維持員の席も、大阪場所では相撲を見やすい東西の溜席になっており、東西会と呼ばれている。着物美人が名古屋ではなぜ着物でないかという理由については、こういわれている。

「やはり名古屋の暑さがあるみたいですよ。会場(愛知県体育館)が老朽化していて空調が悪い。土俵まわりの熱気は凄いですからね。名古屋は東京から日帰りや1泊ということが多いので洋服なのだと聞いています」(前出の同じ溜席に座っていた女性)

 この女性によれば、着物美人は今年、例年以上に名古屋場所を観戦するのだという。来年から会場が名古屋城の敷地内に建設中の愛知県新体育館(IGアリーナ)になるからだ。

「暑さも含めて愛知県体育館への思い出も多く、最後まで見届けたいということのようです。国技に一番似合うのは着物だと思うし、世界中に配信されている大相撲の観戦には日本らしい着物でということを意識しているそうですが、やはり気候もあって名古屋場所は洋服での観戦になるそうです」(同前)

 こうした熱心な観客の存在も、土俵の盛り上がりに花を添えてくれることは間違いない。

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