芸能

M-1王者・銀シャリが語る「賞レース」との向き合い方 「M-1のために漫才始めてないんで」 和牛、ハイツ友の会の解散をどう見たか?

全国ツアー『シャリとキリギンス』を開催中の銀シャリ

全国ツアー『シャリとキリギンス』を開催中の銀シャリ

 2016年のM-1王者・銀シャリは、M-1を制して以降も漫才の新ネタをおろし続けている。現在もオール新ネタで回る全国ツアー『シャリとキリギンス』を開催中だ。昨今では、賞レースの結果が伴わない漫才師が解散するケースも多いが、長く漫才師を続けるモチベーションの源泉はどこにあるのか。銀シャリの2人に漫才やネタ作りへの思いを聞いた。(全3回の第1回。聞き手/中村計・ノンフィクションライター)

――M-1の出場資格を失ってしまうと、ネタ作りのモチベーションを維持に苦労するという話を聞きますが、2人の場合、そういうのはなかったですか。

鰻 ないっすね。

橋本 その感覚、まったくわからないんです。1ミリもないんで。M-1以外でも漫才するじゃないですか。なのに優勝したら漫才しなくなるって、本末転倒すぎませんか。切ないわ、そんなん。寂しいよな。

鰻 そうです、そうです。M-1のために漫才始めてないんで。なんやったら優勝してから始まるというか、大事やと思います。

――3月に女性コンビのハイツ友の会が解散したとき、それがすべての理由ではないのでしょうが、自分たちの形を変えると本当にやりたいネタではなくなってしまう、でも、このままでは優勝できないこともわかる、という内容のコメントがあって。自分たちの形がわかっているのなら、それは勝つことより大切なものを持っていると言ってもいいわけじゃないですか。でも辞めてしまうということは、やはり今の芸人にとって、賞レースの存在というのはとてつもなく大きいんだろうなという気がしたんです。

鰻 そこの考え方、人それぞれなんやろうなと思います。

橋本 賞のためにやっているという風に読めてしまうかもしれませんけど、それだけではないと思いますよ。仮に、そうだったとしても、ぜんぜん間違ってないし、勝ちたいんやという気持ちはとても素敵なことだと思うんですよね。だから磨かれる部分も絶対にありますから。

関連記事

トピックス

2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
横浜地裁(時事通信フォト)
《アイスピックで目ぐりぐりやったあと…》多摩川スーツケース殺人初公判 被告の女が母親に送っていた“被害者への憎しみLINE” 裁判で説明された「殺人一家」の動機とは
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト