芸能

【99歳で死去】落語家・桂米丸さんが明かしていた「90歳を超えて高座でバカウケするくだり」

亡くなった落語家の桂米丸さん

亡くなった落語家の桂米丸さん

 落語家の桂米丸さんが亡くなった。99歳だった。2019年の新宿末広亭9月下席が最後の高座となったが、落語芸術協会は「寄席復帰を模索する中での訃報となりました」と報告している。現役最高齢落語家だった。90歳を超えても、自然体で高座に上がり続ける人だった。【前後編の前編】

本誌・週刊ポストで米丸さんにインタビューしたのは8年前のことだった。当時91歳の米丸さんが常連だった新宿末広亭近くの喫茶店で待ち合わせをしたところ、姿を見せた米丸さんは中野の自宅から「地下鉄で来た」といい、記者は思わず「お元気ですね」という言葉が口をついて出た。すると米丸さんは、若い頃から全く変わらない張りと艶のある甲高い声でこう続けた。

「摩訶不思議っていうか、心筋梗塞など大きな病気はぜんぶやっているんですよ。80歳になる1週間前に、白内障の手術をするために入院したところ、検査で見つかってね。眼科の名医から“眼どころじゃないよ”と言われてね。このままだと1か月持たないと言われた。それで命拾いしたんです。そんな先生方のお陰で、今日まで来られた。

 それまではこっち(酒を飲む仕草)をやっていたんだけどね。きっぱりやめました。(酒が)好きというわけじゃないが、仲間と飲むのが好きで、すぐに梯子をしちゃうんですよね。1人で飲みたいというところにはならないですが…。

 このあいだNHKの打ち合わせでビールをコップ半分だけ口にしましたが、飲もうとは思わなくなりましたね。その代わり、コーヒーを1日1杯飲むようになった。あんな苦いものどこがいいのかと思っていたが、慣れてくるとコーヒーの味がわかるようになった」

関連記事

トピックス

永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
「松井監督」が意外なほど早く実現する可能性が浮上
【長嶋茂雄さんとの約束が果たされる日】「巨人・松井秀喜監督」早期実現の可能性 渡邉恒雄氏逝去、背番号55が空席…整いつつある状況
週刊ポスト
発見場所となったのはJR大宮駅から2.5キロほど離れた場所に位置するマンション
「短髪の歌舞伎役者みたいな爽やかなイケメンで、優しくて…」知人が証言した頭蓋骨殺人・齋藤純容疑者の“意外な素顔”と一家を襲った“悲劇”《さいたま市》
NEWSポストセブン
6月15日のオリックス対巨人戦で始球式に登板した福森さん(撮影/加藤慶)
「病状は9回2アウトで後がないけど、最後に勝てばいい…」希少がんと戦う甲子園スターを絶望の底から救った「大阪桐蔭からの学び」《オリックス・森がお立ち台で涙》
NEWSポストセブン
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン
6月6日から公開されている映画『国宝』(インスタグラムより)
【吉沢亮の演技が絶賛】歌舞伎映画『国宝』はなぜ東宝の配給なのか 松竹は「回答する立場にはございません」としつつ、「盛況となりますよう期待しております」と異例の回答
NEWSポストセブン
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン