ビジネス

【人気YouTuber告白】歌舞伎町のホストクラブで横行する「立替金」「デポジット」の新たな女性搾取システム

ホス狂いYouTuberとして人気の「ホス狂いあおい」さん

ホス狂いYouTuberとして人気の「ホス狂いあおい」さん(インスタグラムより)

 仲野太賀(31才)がホストクラブに体験入店したと思えば、小池栄子(43才)はシャンパンタワーを振る舞う──宮藤官九郎が手掛けた新宿・歌舞伎町の病院を舞台にしたドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系)が話題だ。

 同作でも取り上げられたように、ホストクラブが林立する歌舞伎町。外国人観光客の増加もあって連日賑わうこの町は、ランドマーク化が進むに比例して“健全化”が進みつつある。とりわけ昨年、世間を騒がせたホストクラブの「売り掛け(ツケ払い)」商法は、国会でも審議されるほどの社会問題に発展したのち、自主規制により今年4月からの全面廃止が決まった。

 また、警察庁の指示により全国の警察が729店舗に立ち入り検査を敢行、風営法に基づく営業停止命令など203件の行政処分を行ったことを発表した。今年7月には、ホストクラブの店名やその店に在籍する人気ホストたちの大きな写真を載せ、大音量の音楽をかけながら街を爆走する「アドトラック」が規制されるなど、ホストクラブや歌舞伎町をとりまく環境は大きく改善しているように見える。

 しかし、“中”から見える景色は全く違うようだ。10年以上歌舞伎町を拠点として活動し、「ホス狂いYouTuber」として人気となり、今も動画配信を続ける

「ホストクラブ問題の諸悪の根源が“売り掛け”にあったことは間違いありません。自分の与信の範疇を超えても、どんどん借金ができる“カケ”システムがある限り、身を滅ぼす女の子は後を絶たない。だから廃止になったわけですが、それは表向き。ホストが女のコに持ち合わせている以上のお金を使わせようとする風潮は、形を変えて残っているのが現状なんです。例えば、カケが廃止された直後に横行したのは、“立て替え”と呼ばれる方法でした」(あおいさん。以下同)

 立て替えとは、その名の通りホストが客の飲み代を一時的に肩代わりする方法だ。

「これは店と客という関係で成り立っている“契約”ではなく、あくまでホストと女のコとの個人間のやりとりになるため、店からの監視の目が行き届かなくなり、かえって取り立てがきつくなったり、金額に制限がつかなくなるパターンも少なくありません」

関連キーワード

関連記事

トピックス

遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
横浜地裁(時事通信フォト)
《アイスピックで目ぐりぐりやったあと…》多摩川スーツケース殺人初公判 被告の女が母親に送っていた“被害者への憎しみLINE” 裁判で説明された「殺人一家」の動機とは
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
モンゴルを訪問される予定の雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、「灼熱のモンゴル8日間」断行のご覚悟 主治医とともに18年ぶりの雪辱、現地では角界のヒーローたちがお出迎えか 
女性セブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン