「日本野鳥の会」に集会した磯野貴理子
一大決心して入会した「日本野鳥の会」
磯野の好奇心は止まらない。より専門的な知識を身につけようと、2022年10月、『日本野鳥の会』に入会した。58才のときだ。
「『日本野鳥の会』っていったら、NHK紅白歌合戦での“客席審査カウント”しか知らないじゃない? 一体どういう組織でどんな活動をしているのか……。きっとすごい専門家ばかりなんだろうなと、かなり迷ってから一大決心して申し込みました。新しい世界に踏み込むときって不安ですよね」
前向きで積極的な印象がある磯野のこの言葉には意外さを感じたが……。
「いやいやだって、“知識も経験もない私が参加していいのだろうか”とか“迷惑をかけるかもしれない”とか考えちゃいますよ。皆さんもそうじゃないですか? でもね、今回は“もっと知りたい”という気持ちが先に立ったんです。鳥に限らず、独学には限界がありますからね。大好きなことについては正しい知識で向き合いたかったんです。いやでも、思い切って入会してよかったですね。あのとき入っていなければ、いまの充実した毎日はありませんでしたから。大げさではなく、人生が変わりました」
(後編につづく)
【プロフィール】
磯野貴理子(いその・きりこ)/1964年三重県生まれ。1987年にバラエティー番組『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系)で5代目「いいとも青年隊」(初代「いいとも少女隊」)を務めた後、バラエティー番組などで活躍。現在は『はやく起きた朝は…』『ホンマでっか!?TV』(共にフジテレビ系)、『行列のできる相談所』(日本テレビ系)などにレギュラー出演中。中国語検定「HSK」2級、書道7段、珠算1級などを保有。
取材・文/前川亜紀
※女性セブン2024年9月12日号