国内

兵庫県警と大阪府警が暴力団幹部逮捕をめぐってゴタゴタ? 警察も暴力団も情報を探り合う”捜査の裏側”

大阪府警察本部本庁舎(時事通信フォト)

大阪府警察本部本庁舎(時事通信フォト)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、暴力団幹部が明かした、警察による”捜査の裏側”について。

 * * *
「指定暴力団絆會代表ら2人を逮捕 うその登記を行った疑い」というNHKニュースとともに、関西を拠点に活動する暴力団幹部から、こんな情報が流れてきた。

「兵庫県警と大阪府警が大喧嘩しているらしい」

 今年7月9日に特定抗争指定暴力団・絆會会長、織田絆誠容疑者と特定抗争指定暴力団池田組の組長、池田孝志容疑者が逮捕された。池田容疑者といえば、2022年10月26日、岡山市内の理髪店で散髪していたところを、サバイバルナイフを持った山口組系幹部に襲撃された人物である。池田容疑者にけがはなく、襲撃犯は彼のボディガードに返り討ちにあい、取り押さえられ、血まみれになった店内の生々しい映像がネット上に流れた。

 事件について産経新聞オンラインは「絆會・池田組両トップを逮捕、所有ビル巡り虚偽登記疑い 大阪府警」、読売新聞オンラインは「池田組から絆會へ1億円供与か、組トップら虚偽の登記した疑いで逮捕…神戸山口組に連携隠す狙いか」というタイトルで掲載した。絆會などが所有する大阪や神戸の土地や建物を担保に金の貸し借りを行うために、絆會の織田容疑者と池田組の池田容疑者が共謀。池田容疑者の親族から織田容疑者が、1億円を借りたとする虚偽の登記をしたという電磁的公正証書原本不実記録・同供用の容疑で、大阪府警が両容疑者を逮捕したという事件である。

 情報によると、「兵庫県警がこの件を組織犯罪と結びつけて動こうとしていた矢先、大阪府警が動いてしまった」ということらしい。この不動産に関しては、関西方面のヤクザの間で知る人ぞ知るという状態だったというから、兵庫県警も織田容疑者を狙っていたのだろう。兵庫県警では、今回の事件だけでなく、神戸市で起きた六代目山口組系傘下の組長でラーメン店店長の射殺事件で逮捕された絆會の金澤成樹容疑者への指示があったかなど、組織犯罪として捜査しようとしていたらしいという話も聞く。そのためかやり取りしている間にも「兵庫県警は織田を再逮捕するらしい」という情報が流れてきた。

関連記事

トピックス

6月6日から公開されている映画『国宝』(インスタグラムより)
【吉沢亮の演技が絶賛】歌舞伎映画『国宝』はなぜ東宝の配給なのか 松竹は「回答する立場にはございません」としつつ、「盛況となりますよう期待しております」と異例の回答
NEWSポストセブン
さいたま市大宮区のマンション内で人骨が見つかった
《さいたま市頭蓋骨殺人》「マンションに警官や鑑識が出入りして…」頭蓋骨7年間保管の齋藤純容疑者の自宅で起きた“ある異変”「遺体を捨てたゴミ捨て場はすごく目立つ場所」
NEWSポストセブン
大谷翔平の投手復帰が待ち望まれている状況だが…
大谷翔平「二刀流復活でもドジャースV逸」の悲劇を防ぐカギは“7月末トレード” 最悪のシナリオは「中途半端な形で二刀流本格復活」
週刊ポスト
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン