育児に仕事に奔走する滝川(9月撮影)
「滝川さん肝いりの政策が進次郎さんの足を引っ張らないことを祈るのみ」
滝川の「思想」は進次郎氏にも影響を与えていると囁かれる。
「クリステル財団は、シカやイノシシの狩猟に使う鉛弾を水鳥などが飲み込んで中毒死する問題に設立時から取り組んでいますが、進次郎さんは滝川さんと結婚してから、公の場で『非鉛製銃弾への切り替えを進めたい』と発言するようになりました」(前出・芸能関係者)
それだけではない。今回の総裁選で進次郎氏は、「政策活動費の廃止」や「調査研究広報滞在費の使途公開」という政治とカネの問題に加えて、「選択的夫婦別姓の導入」を公約に掲げた。ここでも「政治家の妻」よりも「自立した個人」であることを重んじる滝川の影響がうかがえる。
実際、進次郎氏は結婚直後の経済同友会主催の講演で、制度が整っていたら選択制夫婦別姓を選ぶ可能性があったと明かしたうえで、「私と妻は、お互い社会に出て仕事をしている。(制度の改正が)進まないいまの日本は変えていきたい」と発言。“妻の仕事”を円滑に進めるために、夫婦別姓の導入が必要だとの見解を示した。滝川自身もかつて雑誌のインタビューで次のように語っている。
《事実婚も珍しくないフランス女性の選択肢の多さ、自由さには社会がそれを認知しているという側面もあります。現在の日本社会とは環境も違うけれど、新しい生き方を知ることで、ただ結婚という形にとらわれすぎて、知らないうちに自分を追い込むようなことからは解放されると思うんです》(『CLASSY.』2011年5月号)
一方、こうした姿勢には党内から懸念を示す声もあがる。
「これまで自民党は夫婦別姓には慎重な姿勢を示してきた。おそらく滝川さんの影響が強い政策だろうが、党内には『家族の一体感が壊れる』と反対する保守派も少なくない。滝川さん肝いりの政策が進次郎さんの足を引っ張らないことを祈るのみです」(前出・自民党関係者)
最近では、小泉夫婦が引き起こした長老議員への「プレゼント事件」が、永田町で秘かな話題となったという。
「自民党のベテラン有力議員にひ孫が生まれたことを進次郎さんが聞きつけ、『プレゼントを渡したい』と出産祝いを持参したのです。ところがプレゼントを開けてみると、進次郎さんと滝川さんのご長男が着ていたとみられるベビー服や、使用感のあるよだれかけが入っていたとか。
その話を聞いた別のベテラン議員は『奥さまが入れ知恵したフランス流のエコな発想なのかもしれないが、あまりに常識を欠いているのではないか……』と呆れていたといいます」(自民党関係者)
総裁選の行方やいかに。
※女性セブン2024年9月26日・10月3日号