摘発された店舗では1000円使うたびにポイントが貯まる”ランク制”が存在した
500万円使うと「氷神」になれるシステム
「価格帯は30分1500円と決して高いほうでもなく、来店回数とかによってポイントカード特典があるランク制なんかも取り入れていて、遊び心ある“コンカフェ”ですよ。
プロデュースには有名なアイドルインフルエンサーの方も関わっていたそうで、イベントでアイドルが一日店長をやったりと界隈では割と人気だったんじゃないかな」
店で1000円使うごとに1ポイント。最初は「迷い人」という称号だが、お金を使えば使うほど「貴族」や「氷点下の英雄」「氷の国の王様」と呼ばれるようになっていき、500万円使うと「氷神」と呼ばれ、好きなキャストと1日デートできるシステムだったという。
コロナ禍以降、「コンセプトカフェ」は出店ハードルが低いことなどから増加していた。しかし風営法で定義される「接待行為」の基準があいまいであることから「グレーな営業」を行う店も多かった。歌舞伎町で「コンセプトカフェ」を営む男性はこう嘆いた。
「摘発のリスクはもちろん避けたいのですが、風営法の届け出をすると、深夜のバー営業はできなくなってしまうため、経営側からすると難しい問題ではあるんです。無許可でやっている“コンカフェ”やガールズバーは歌舞伎だけでも数えきれないくらいありますよ。営業している側も気をつけなければなりませんが、正直もう少し基準を明確にしてほしいという思いもあります。
とはいえ、未成年を働かせていたのはアウトですね。真面目に頑張っている“コンカフェ”経営者やキャストの子もいるので、一部のせいでイメージが悪くなって今後、摘発が厳しくなったりしたら困ります」
今後は雇う側も働く側も、リスクを考える必要がありそうだ。