道路めいっぱいに増築されている
無許可で増築し営業を続け…
京都では、外国資本が購入した不動産をめぐる問題も起きている。JR嵯峨嵐山駅から徒歩で20分ほど、近くに『二尊院』などの観光地がある閑静なエリアに、中国人系オーナーが運営するレストランBがある。京都市在住の女性が指摘する。
「あそこのレストランには、2年ほど前から『無許可増築部分を除去すること』という京都市からの公示が貼られていますが、対応する様子が見受けられません。それどころか、貼られている公示を隠すように大きなゲージを置き、その中でネコを飼育することで、目隠して営業を続けている状況です」
NEWSポストセブン取材班が現場を訪れると、近隣の店と比べて、道路ギリギリの敷地めいっぱいまで建物を拡張したレストランBが目に入った。レストランBは営業しておらず、ネコやゲージも撤去されていた(2024年9月19日時点) 。
しかし、2年前の2022年9月12日から貼られている「京都市風致地区条例による命令の公示」と題された紙は、そのままの状態だった。公示には違反内容として《建築物(道路側店舗)が、京都市風致地区条例第2条第1項の規定に基づく許可を受けることなく、増築されたこと》とあり、同年10月30日までに無許可で増築した箇所を除去するよう、命令内容が書かれていた。近隣商店の店主は、トラブルの現場を目撃したと口にする。
「この店の中国の方は本当めちゃくちゃですよ。建物を購入してすぐに道路までめいっぱい増築している。役所の人間が何回も注意しに来とりますけど、全く応じる様子はなさそうでね。去年の秋か今年の春くらいに怒鳴り声が聞こえて。見てみたらオーナーらしき人が役所の人間に中国語で怒鳴りつけてましたわ」