子供がボールをつく音から「隣人トラブル」に発展(イメージ)

子供がボールをつく音から「隣人トラブル」に発展(イメージ)

 絵に描いたような、といえば失礼だが、まさに「隣人ガチャ」でハズレを引いた典型例だろう。こうした「隣人」にまつわるトラブルは想像以上に多いようで、SNSをのぞいてみると「隣人ガチャに外れた」「引っ越したい」等の書き込みがあちこちに散見される。

向かい2軒が朝から夜まで怒鳴り合っている

 SNSで「隣人ガチャに外れた」例を見つけていくと、戸建を購入したものの、隣宅の生活音がうるさい、子どもが騒々しい、さらには駐車スペースからはみ出して車を止められる、などいくらでも出てくる。一方で、側から眺めているだけの第三者にとってみると「そんな大袈裟な」と言いたくなるような訴えばかりに見えるが、実際に経験した人に言わせると筆舌に尽くしがたい辛さだという。

 中部地方在住の公務員男性(40代)は、今まさに、向かいに並んだ2軒の「お隣さん」同士の「隣人トラブル」に巻き込まれている真っ只中だという。

「自宅の向かいの2軒の家が、お互いにうるさい、邪魔だと朝から怒鳴りあっているんですよ。車のクラクションも1日に何度も鳴らされるし、夜だって怒鳴り声が聞こえる時がある」(公務員の男性)

 男性によれば、周辺はまだ完成して数年の新規分譲地で、2軒はちょうど同時期に新築の家に引っ越してきたのだという。しかし、片方の家の子供が自宅前の公道でバスケットボールをつくようになり、バンバン、という音が付近にこだまするようになった。当初、もう片方宅の主人もその様子を微笑ましそうにみていたが、その後間も無く「ボールがうるさいんだよ!」と怒鳴り散らすようになったという。

「ボールをつく音は確かに大きくて、家の前でやられると、家全体に衝撃が伝わってくるような感じでかなり不快なんですよ。まあそれでも、子供さんだからと我慢してたんですけどね、お隣さんは我慢できなかったんでしょうけど。仕返しなのか、今度はそのお隣さんが、迷惑駐車したり、子供が遊べないよう水を撒いたりしはじめた。もう泥沼ですよね」(公務員の男性)

 このいざこざは地域中に知れ渡り、男性を含めた近隣住人は固唾を飲んで見守るしかなかったが、事態はさらに悪い方向へ向かっていく。男性の妻がSNSで偶然見つけたのは、バスケットゴールが設置された住人宅を写した防犯カメラ映像のキャプチャー画像で、男性は血の気が引いたと振り返る。

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