国内

《自慰強要・動画拡散》いじめ疑惑の東京・宝仙学園、「さらなる炎上が危惧される」公表を取りやめた“謝罪文”

Aくん

複数の男子生徒からいじめを受けたAくん

 生徒間のいじめ疑惑が報じられた、東京・中野坂上にある私立学校「宝仙学園 順天堂大学系属理数インター中学校」(旧名「宝仙学園中学校 共学部理数インター」、以下「宝仙学園中学校」)。NEWSポストセブンは、2020年4月~2023年3月に同校に通っていたAくんが複数の男子生徒から受けたいじめについて報じた。 取材班は、学校側が在校生とその保護者たちに向けて謝罪したコメントを入手した。【前後編の前編】

 2022年11月、Aくんは中学3年生のときの修学旅行で自慰行為を強要されただけでなく、その様子を撮影した動画を校内で拡散されたという。

 教師陣も動画について把握するに至ったが、かねてよりAくんの母親がいじめの可能性について担任に相談していたにもかかわらず、Aくんが問題児と見なされて、同年11月下旬から別室指導を受けることに。さらに中学卒業直前の1月というタイミングで、学校側に“これ以上の指導・支援は難しいので外部進学をしてほしい”との旨を言い渡された。

「宝仙学園中学校」ではほとんどの生徒がエスカレーター式で高校に進学しており、Aくんも内部進学のための書類を提出済みだったが、イチから高校受験と向き合うことに。

 幸い進学先は見つかったが、Aくんの心は深く傷ついたままだ。今でもふとしたときに別室指導や修学旅行での出来事、日々受けていたいじめの恐怖がよみがえり、1時間以上、涙が止まらないことがある。2023年11月、Aくんには心的外傷後ストレス傷害(PTSD)の診断が下った。

 報道後、ネット上では〈こんなの許されていいはずがない〉や〈子供がいる身としては涙が出る〉、〈いじめではなく犯罪〉といった怒りの声が噴出した。学内はどんな様子だったのか。学校関係者が証言する。

「生徒の間でも報道が広まり、『宝仙でニュース検索して!』と騒ぎになっていました。報道があった直後の9月2日、学校側から全校生徒と保護者に向けて、一連の経緯や今後の対応についてアナウンスされました。9月5日には、校長名のメールで在校生や保護者らに向けた謝罪コメントが発信されました」

関連記事

トピックス

遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
横浜地裁(時事通信フォト)
《アイスピックで目ぐりぐりやったあと…》多摩川スーツケース殺人初公判 被告の女が母親に送っていた“被害者への憎しみLINE” 裁判で説明された「殺人一家」の動機とは
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン