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「母たちの中学受験」2月1日と2日に4連敗、見下していた第四志望に滑り込み…「苦い経験」から見た「受験校えらびの難しさ」

中学入試のイメージ(Getty Images)

中学入試のイメージ(Getty Images)

 年が明ければ、いよいよ中学受験シーズンがやってくる。都市部での中学受験率は年々上昇し、少子化にもかかわらず2025年入試も受験者数は高止まりする見込みだ。第一志望に合格できるのは3割にも満たないといわれる中学受験。偏差値だけでは測れない学校選びが大切であることは、中学受験をさせる親なら当然わかっていることだろう。

 受験校選びでは、第一志望だけではなく、模試の結果や塾の面談を通して、現実的なところで我が子が合格できそうな学校を探していく人が多い。2月1日からの3日間、午前・午後入試の日程表とにらめっこして、“我が家の受験プラン”を組んで行く作業は、さながら難解なパズルを組み立てるようなものになっていく。教育ジャーナリスト・おおたとしまさ氏の新刊『母たちの中学受験』では、併願校選びで苦い思いをした母たちのエピソードが語られている。

「合格しやすい2月1日に第二志望を受ければよかった」

 土壇場での作戦変更を余儀なくされたことへの後悔を吐露するのは、2024年に娘の中学受験を経験したAさん。つい感情的に娘を叱ってしまう自分に嫌気がさし、夏休み明けからは自分は寝食のサポートに徹し、勉強のフォローは夫に任せたという。

 2月1日は子どもが熱望した人気の難関女子校「鷗友」の入試を受け、午前・午後と二日間で計4校を受験。1日の夜、合格できるだろうと思い第四志望にしていた安全校にまさかの不合格となってしまった。

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