マスターズ大会で、日米の大人スケーターで記念撮影

マスターズ大会、日米の大人スケーターたち(右が風薫るさん)

70歳で試合に出る人も。大人スケーターはどこまで上達するか?

──アメリカ国内はもとより、今年はイタリアで開催されたマスターズ大会に出場するなど、積極的に競技大会に出場されています。どのくらい練習されていますか?

 時期によって練習量は違います。マスターズ大会の前は仕事に行く前、朝6時から7時まで、週5回、「朝練」をしていました。週に一度は30分、コーチのレッスンを受けています。私は空気が透き通った早朝、脳みそが空っぽの状態で、自分と対話する時間がとても好きなんですね。仕事が忙しくなる学年末や、ほかのことで忙しい時期は、数週間滑らないこともあります。そこは大人ですから、スケートに入れ込んでも、自分を追い込まないようにしています。「人と比べない」のも大切だなと感じています。なかなか難しいですが。

──初心者の大人から初めて、どのくらい上達するものですか?

 練習量、始める年齢、その人の身体能力によってまったく変わってくると思います。リンクメイトの一人は初心者とはいえ22歳から始めたのもあって、あっという間にスピンもジャンプも習得しています。州外のスケート友達は50代後半から始め、70歳の今でも試合に出ています。この夏、カリフォルニアで会った方はなんと70歳で始められ、「スケートが楽しい!」という気持ちが体中から溢れ、輝いていました。

 周りの大人スケーターと自分を比べて落ち込んだこともありましたが、いい意味で人と比べて、自分の強みはどこだろうと考えられるのが、スケートの良さだと思います。私はスピンが苦手で、いまだにバックスピンはできませんが、イナバウアーは多少できるんです。イーグルも好きです。子供の頃、男の子に揶揄された「がに股」が、スケートでは強みになっているようです。ジャンプもよく失敗しますが、「カオルはとりあえず顔芸がうまい」とコーチに褒められることもあります(笑)。人によって得手不得手があり、苦手なものは練習するけれど、自分の強みを活かすことも大切。そうした人生に応用できそうなことも、スケートを通して考えるようになってきました。

──フィギュアスケートは「表現」する楽しみもありますよね。音楽、衣装、振り付け……大人が楽しむ要素が満載のスポーツだと思います。

 好きな曲で滑るときは爽快感、幸福感を感じます。大人スケーターが選ぶ音楽は多岐にわたっていて、他の方が試合で滑っていた曲の別バージョンを選ぶこともありました。そして音楽を聴くときも、氷上での振り付けが頭に浮かぶようになりました。

 衣装は、今はリンクメイトに制作してもらっています。曲のテーマに合わせて衣装の色やデザインを話し合っているときも楽しいです。衣装を自作する大人スケーターも多いですね。髪型や化粧に力を入れる方もいらっしゃいますし、振り付けを自分でされるクリエイティブな方も。

 私は、元オリンピック選手で、今は米国在住の村主章枝さんに振り付けていただいたこともあります。「テレビでお見かけする方に振り付けていただくことが人生にあるなんて!」と、大人スケートの世界に驚きました。

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