ライフ

AIで家具などの障害物を識別し、最適な清掃プランを組み立てる めざましい進化を遂げたロボット掃除機『Freo Z Ultra』

『Freo Z Ultra』19万9800円(ダークグレー)

『Freo Z Ultra』19万9800円(ダークグレー)

 カメラやセンサーを備え、自走してブラシやローラーでフローリングやカーペット、畳などの床掃除をするロボット掃除機。ステーションと呼ばれるベースがあり、そこで充電やゴミ収集を行うため、家事の負担が軽減する。そんな掃除機を生み出しているメーカー「Narwal」が、“人間のように見て、考える”賢い製品『Freo Z Ultra』を開発した。

「約1万パターン以上の照明環境において、障害物の識別テストを実施しました【※】。そのデータを基に、136度の超広角カメラが家具や家庭用品を立体的に認識し、見分けます。

 さらに、AI(人工知能)チップの働きで、わずか5平方ミリメートルの障害物もスムーズに回避します」(同社営業本部の長谷川大祐さん・以下同)

【※/物の見え方は照明によって変わるが、どんな環境下にあっても「A」を「A」と判断できるようにするためのテスト】

2つの目が見て考える

2つの目が見て考える

 そのため、本体が通れるスペースさえ確保すれば、散らかった部屋でも片付け不要だ。

 吸引力はゴミの量に応じて調整でき、強力モードは99%以上のゴミを吸い取るハイパワー。しかも、フローティングブラシに髪やペットの毛などは一切絡まない。ほこりがたまりやすい巾木も守備範囲というのもありがたい。

巾木もぬかりなく

巾木もぬかりなく

「本体右側に巾木クリーナーがついており、ひねるような動作で空拭きします」

 本製品は、掃除機自身が最適な清掃プランを組み立てる。

「たとえば大量のペットの毛や食べ物のカスなどを認識すると、自動で強力モードに切り替わります。牛乳などの液体汚れがあれば吸引を停止し、洗浄液を含んだ回転加圧式のモップを下ろして水拭きを開始します」

 モップはフローリングや石材などに対応。毎分180回の回転速度、最大1.2kgの強い圧力で水拭きをする。設定面積(8、10、12平方メートルのいずれか)の水拭きを終えるとステーションに戻り、検知した汚れに応じてモップの自動洗浄を行う。

掃除機自身が最適な清掃プランを組み立てる

掃除機自身が最適な清掃プランを組み立てる

「ほこりなどの軽い汚れであれば45℃で、油分や一定以上の着色汚れは60℃で洗浄した後、75℃の高温で菌の繫殖を防ぎます。その後、繊維を傷めない40℃の温風で乾燥させます。

 そして、床にこびりついたケチャップなど取り切れていない汚れを検知していれば、再度その場へ出向き、手で拭き取るように落とし切ります」

 ベースステーションは、100%に近い殺菌作用がある電解水生成機能を搭載。ステーション内部やロボット本体を除菌し、衛生的な状態をキープする。

 ロボット掃除機のめざましい進化を実感できる一台だ。

自動でゴミを収集

自動でゴミを収集

【商品DATA】
『Freo Z Ultra』19万9800円(ダークグレー)。

本体:サイズ/幅355×奥行き350×高さ109.6mm。重量/約4.5kg。
ベースステーション:サイズ/幅430.8×高さ462×奥行き388.3mm。重量/約12.3kg。
カラー/ダークグレー、ギャラクシーシルバー。2.5Lのダストバッグと圧縮技術により、最大120日間ゴミ捨てが不要。通常の運転音は53dB。スマホでの遠隔操作も可能。ギャラクシーシルバーは価格が20万8000円。

取材・文/藤岡加奈子

※女性セブン2025年1月16・23日号

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト