芸能

《タイプロが社会現象に!》オーディションブームを支える、“歴史のすべてを知る大人女性”という存在

8人体制となったtimelesz(Instagramより)

8人体制となったtimelesz(Instagramより)

 昨今、大人気となっているオーディション番組。その魅力や歴史について、放送作家でコラムニストの山田美保子さんが綴る。

20代からアラ古希までをも虜にして「社会現象」になった

 佐藤勝利くん(28才)、菊池風磨くん(29才)、松島聡くん(27才)の3人になったtimeleszが、“仲間探し”なるコンセプトで新メンバーオーディションを行った“タイプロ”こと『timelesz project』。

 Netflixで全世界に配信された10か月の模様は、「これまで一度もアイドルにハマったことがなかった」という女性らをも取り込み、「社会現象」といわれるほどになりました。

 実はテレビ局のメイク室やスタジオの前室などでも「結果が気になって早起きした」と『サンデージャポン』(TBS系)で話していた藤田ニコルさん(27才)のような20代から、「(泣きすぎて)ティッシュの山ができた」と『サンデージャポン』と『Nスタ』(同)の2番組で告白したアラサーの良原安美アナ(29才)、さらにはアラフォーの宝塚出身タレントさんやアラフィフの評論家さんまで、幅広い年代にわたって盛り上がっていたものです。

 実は私はこの10年以上、「国民の元カレ」こと寺西拓人くん(30才)推しで出演舞台をほぼ欠かさず見に行っていたこともあり、彼が参加した4次審査からはハマりまくりました。つまりアラ還を通り越してアラ古希までをも虜にした“タイプロ”なのでした。

 総括としては、2月17日の『Nスタ』が長尺で2度も“タイプロ”を取り上げた際に出た熊崎風斗アナ(35才)の名分析、「突然新メンバーを発表されてもファンは納得しなかったはず。そういう意味でも公開してよかった」「参加メンバーの魅力がどんどん増してくるのはもちろん、既存のメンバーの知らなかった一面も見られて最高」に尽きます。

 当初、オーディションで新メンバーを募ることを知った“secondz”(ファンの総称)の皆さんの中には、猛反対しているかたが多かったですよね。

 ファンは最初に組まれたグループをこよなく愛するものです。2月17日の『しゃべくり007』(日本テレビ系)でゲストの風磨くんのお母様からのお手紙で明かされたのは、Sexy Zoneのメンバーに選ばれたとき、彼が泣いていたというエピソード。当時の彼はB.I.Shadowに所属していたので、グループがなくなっちゃう悲しさの方が強かったのだそうです。風磨くんでさえ、そういう気持ちを経験してきたのですね……。

“タイプロ”については、寺西くんの《新メンバーを信じて迎えるという決断をしてくれた3人やチームの皆様に恥じぬよう、新しい形となった「timelesz」を死ぬ気で「正解」にしていくことだと思います》というインスタグラムの投稿にもグッときました。

 多くの先輩グループや同期にあたるグループのバックとしてツアーに帯同してきた寺西くんは、事務所内のグループの変遷やメンバーの増減を目の当たりにしてきたひとり。このたび、自身が当事者になったことでいろいろな思いが駆け巡ったのでしょう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

“令和の小泉劇場”が始まった
小泉進次郎農相、父・純一郎氏の郵政民営化を彷彿とさせる手腕 農水族や農協という抵抗勢力と対立しながら国民にアピール、石破内閣のコメ無策を批判していた野党を蚊帳の外に
週刊ポスト
6月2日、新たに殺人と殺人未遂容疑がかけられた八田與一容疑者(28)
《別府ひき逃げ》重要指名手配犯・八田與一容疑者の親族が“沈黙の10秒間”の後に語ったこと…死亡した大学生の親は「私たちの戦いは終わりません」とコメント
NEWSポストセブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬・宮城野親方
【元横綱・白鵬が退職後に目指す世界戦略】「ドラフト会議がない新弟子スカウト」で築いたパイプを活かす構想か 大の里、伯桜鵬、尊富士も出場経験ある「白鵬杯」の行方は
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
「1時間20万円で女性同士のプレイだったはずが…」釈放された小西木菜容疑者(21)が明かす「レーサム」創業者”薬漬け性パーティー”に参加した理由「多額の奨学金を借り将来の漠然とした不安あった」
NEWSポストセブン
「最後のインタビュー」に応じた西内まりや(時事通信)
【独占インタビュー】西内まりや(31)が語った“電撃引退の理由”と“事務所退所の真相”「この仕事をしてきてよかったと、最後に思えました」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問される佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
《ブラジルへ公式訪問》佳子さま、ギリシャ訪問でもお召しになったコーラルピンクのスーツで出発 “お気に入り”はすっきり見せるフェミニンな一着
NEWSポストセブン
「日本人ポップスターとの子供がいる」との報道もあったイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
イーロン・マスク氏に「日本人ポップスターとの子供がいる」報道も相手が公表しない理由 “口止め料”として「巨額の養育費が支払われている」との情報も
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
《会社の暗部が暴露される…》フジテレビが恐れる処分された編成幹部B氏の“暴走” 「法廷での言葉」にも懸念
NEWSポストセブン
渡邊渚さんが性暴力問題について思いの丈を綴った(撮影/西條彰仁)
《渡邊渚さん独占手記》性暴力問題について思いの丈を綴る「被害者は永遠に救われることのない地獄を彷徨い続ける」
週刊ポスト
 6月3日に亡くなった「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄さん(時事通信フォト)
【追悼・長嶋茂雄さん】交際40日で婚約の“超スピード婚”も「ミスターらしい」 多くの国民が支持した「日本人が憧れる家族像」としての長嶋家 
女性セブン
母・佳代さんと小室圭さん
《眞子さん出産》“一卵性母子”と呼ばれた小室圭さんの母・佳代さんが「初孫を抱く日」 知人は「ふたりは一定の距離を保って接している」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《レーサム創業者が“薬物付け性パーティー”で逮捕》沈黙を破った奥本美穂容疑者が〈今世終了港区BBA〉〈留置所最高〉自虐ネタでインフルエンサー化
NEWSポストセブン