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橋本環奈、パワハラ報道で考えるマネジャーのあり方 令和の今こそ知っておきたい、松田聖子のブレイクを支えた事務所社長が実践した「個性は周りが育てる」の考え

4月クールドラマでも主演を務める橋本環奈

『おむすび』で主演を務める橋本環奈

 主演を務めたNHK連続ドラマ小説『おむすび』のクランクアップが報告された橋本環奈(26才)。朝ドラの撮影と同時進行で舞台『千と千尋の神隠し』のロンドン公演を行うなど、多忙な生活を送る傍ら、パワハラ疑惑が報道された。その報道を受けて、有名人批評や夫婦に関する問題について執筆活動を行うライター・仁科友里さんが感じたという、スターのケアの重要性について語る。

* * *

 俳優・橋本環奈さんが主演を務める『天久鷹央の推理カルテ』(テレビ朝日系)が、4月22日から放送されます。橋本さんと言えば2月11日にNHK連続テレビ小説『おむすび』のクランクアップが報告されたのが記憶に新しいところですが、売れっ子らしく、超多忙なスケジュールで過ごしていると言えるのではないでしょうか。

橋本環奈のパワハラ報道

 そんな橋本さんですが、2024年11月7日号「週刊文春」は、橋本さんの壮絶パワハラが原因ですでに8人もマネジャーがやめたと報じています。橋本さんはお酒好きを公言していますが、それは売れっ子ゆえの不安やハードスケジュールのストレスを紛らわせるため。しかし、それだけでは解消できず、現場マネジャーに八つ当たりするようになったのだとか。橋本さんの所属事務所の社長は、パワハラも橋本さんのマネジャーの退職も否定しています。

NHK連続テレビ小説『おむすび』で米田結役を演じた女優の橋本環奈(『おむすび』のInstagramより)

NHK連続テレビ小説『おむすび』で米田結役を演じた女優の橋本環奈(『おむすび』のInstagramより)

 パワハラがあったのかどうかはさておき、超多忙な芸能人のメンタルケアというのは、その人が大成するためにとても大切な要素ではないかと思うのです。すべてを根性論で乗り切るのが当然のこととされていた昭和という時代、事務所やスタッフに恵まれて芸能人として大きく花開いた人と言うと、私には松田聖子さんが思い浮かぶのです。

松田聖子ブレイクの裏に親戚方の付き人と相沢社長の姿

 昔の番組なので、タイトルは失念してしまいましたが、聖子さんの密着番組を見たことがあります。当時20歳前後だった聖子さんが分刻みのスケジュールをこなし、歌う姿に密着したものです。走って移動し、衣装に着替えて打ち合わせをし、何事もなかったように笑顔で舞台に出ていく聖子さん。その聖子さんを支えるスタッフにもスポットが当たっていました。

 当時の聖子さんの身の回りの世話をする付き人は基本的に親戚筋の方で、これは聖子さんのお母さんの方針だそうです。現場マネジャーが何人もついていましたが、聖子さんを見出したとされる当時のサンミュージック社長・相沢秀禎さん(享年83)も現場にいて、聖子さんの様子を見守っていました。付き人も現場マネジャーもいるのですから、社長の相沢さんがわざわざ出向く必要はないのかもしれない。しかし、これは相沢さんのやり方で、わざわざ自分が現場に出向くことで、タレントを大事にしている、いつも気にかけているという気持ちを行動で表したそうです。

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