台湾メディア『東森新聞』でも報道された(TikTokより、現在は削除済み)

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インバウンド需要で、観光地に相次ぐ“新たな問題”

 コロナの5類移行後、訪日外国人の数は飛躍的に上昇した。日本政府観光局(JNTO)によると 、2024年の訪日外国人は約3687万人で過去最高を記録。そんななか、インバウンド総合ニュースサイト・訪日ラボが2024年12月13日に発表した「外国人に人気の観光地ランキング」 にて、奈良公園は第6位にランクインしている。

 公式サイトによると、年間来場者数 は約1300万人にのぼるという奈良公園だが、昨今では来場者の増加に伴って新たな問題も発生しているという。

 2024年7月には奈良のシカを蹴ったり叩いたりする動画がSNS上で拡散。こうした行為を受けて奈良県は、県立都市公園条例の施行規則に基づく運用の一部を改正し、シカへの加害行為を禁止行為として明文化した 。施行日は2025年4月1日となっている。

 一方、今回物議を醸している動画に見られる撮影行為に対して、奈良公園側はどのような対応をしているのか。NEWSポストセブンの取材に対し、奈良公園管理係の担当者は次のように回答した。

「奈良県立都市公園条例施行規則の第12条において、『公園の利用者が、他の利用者に危害又は迷惑を及ぼす行為』を禁止しています。我々としましては、無断で利用者を撮影することは、不適切かつ迷惑を及ぼす行為に該当すると認識しております。

 園内における撮影は、風景なり個人的な関係性のある方の撮影をしている可能性もあるため、一見して判別がつかない難しさはありますが、奈良公園事務所で毎日2回行っている管理パトロールのなかで“盗撮”と認められる行為などを発見した場合は、状況に応じた対応をしております」(奈良公園管理係担当者)

 SNSのバズり目的で、狙われるシカと観光客。誰もが楽しく安全に観光ができる場所が守られるためにも、このような問題の根絶が望まれる──。

(了。前編から読む

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