漫才賞レース『THE SECOND』で躍動(c)フジテレビ

結成54年目のザ・ぼんちがトリで登場する(c)フジテレビ

結成54年目「ザ・ぼんち」が発したパワー

――32組になってからの戦い、ノックアウト方式はこれまで後攻有利の印象が強かったのですが、今大会はその傾向が弱まりましたね。先攻が「32→16」の2日目に4勝し、「16→8」でも4勝を挙げました。

日置 そこはすごくよかったですね。勝っても「後攻だからでしょ」と言われがちだったので。審査員が成熟してきて、先攻であっても、フラットな目線でジャッジできるようになってきたのだと思います。前ステージで点数が高かった方が次戦の先攻と後攻を決められることになっているのですが、今は決定権を持っている組は大抵、後攻を取ります。今後はそこでもあえて先攻で行くという組が出てきて欲しいですね。

――今大会、いかにもTHE SECONDらしいなと思ったファイナリストはツートライブと吉田たちですよね。2組とも関西では早くから実力を認められていたコンビですが、M−1では結局、準々決勝止まり。ツートライブのたかのりさんがグランプリファイナル進出を決めたとき「俺らの漫才って、おもしろいと思ってもらえるんですね」と語っていて、彼らの苦悩の歴史と、ようやく檜舞台に立てるという喜びが痛いほど伝わってきました。

日置 あの言葉は僕もすごく嬉しかったです。M-1で結果を出し切れなかったコンビは単純に4分ネタではなく、6分ネタが向いていたのかもしれないし、年を重ねてコンビの関係性だとか、生き方とネタの関係性だとかが変化して、急におもしろくなる瞬間みたいなのがあるのかなと思いますね。

――最大の注目コンビを挙げるとしたなら、やはり1972年結成(1986年解散、2002年再結成)のザ・ぼんちですよね。芸歴54年目の大ベテランです。ノックアウトステージでは先攻でありながらモグライダー、ハンジロウに圧勝でした。ボケのおさむさんの言葉が聞き取れないことが多く、聞き取れても意味がわからないのに、客がひーひー言って笑っていました。

日置 存在感というか、迫力で笑っちゃうという感じでしたよね。ザ・ぼんちさんがテレビで活躍されていた頃を知らない若いお客さんもこれだけ笑っているということは、何かすごいパワーを発しているのだと思います。

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