『THE SECOND』の生き残り戦略を語った日置祐貴氏(撮影/山口京和)
漫才とコントの新コンテスト「ダブルインパクト」との差別化
――芸風と言いますか、笑いの質が1組だけまったく違いますよね。漫才って、これでもいいのか、というか。
日置 おもしろかったら笑う。その原点に立ち返らせてもらっているような気もしますよね。あと、ザ・ぼんちさんって、なんかカッコいいんですよね。衣装もそうだし、振る舞いもそうだし。
――1980年代の漫才ブームのど真ん中にいた方たちですからね。今年、読売テレビと日本テレビが漫才とコントの複合コンテスト『ダブルインパクト~漫才&コント二刀流No.1決定戦~』を7月に開催することを発表しました。賞レース乱立時代の到来を予感させますが、THE SECONDはどのように差別化をはかっていくのでしょうか。
日置 これまでの賞レースはM-1を筆頭に、ある意味、発明合戦だったと思うんです。もちろん新しい漫才もいいんですけど、THE SECONDは、そうじゃないベテランの技だったり、悲哀だったりという、年数を経なければ、6分でなければ出てこないおもしろさを味わえる大会にしていきたいですよね。ブルース・リーじゃないですけど「Don’t think! Feel.」でいいんじゃないですか。
――理屈じゃないんだ、感じろ、と。
日置 お笑いって本来、考えて見るもんじゃないと思うんですよ。
【了。前編から読む】