毎回ブチギレる高野さんだが、時折どこか嬉しそうにも見える
「秋葉原で仕事があって地下鉄の秋葉原駅から地上に出たときに、後ろからガツーンと頭を叩かれて振り返ったらカラスだったんですよ。痛かったけど、そのまま仕事終わって自宅の最寄り駅を出た途端にまたカラスにガブっと頭やられたんですよ。1日、2回もカラスに叩かれて、ドッキリだと思ってカメラを探したんですけど、ありませんでした……」
──1日2回のカラスは、持ってますね。毎回、ドッキリの手ごたえはどうですか。
「達成感とかはまったくないですね。現場でスタッフさんが笑ってるわけではないし、手ごたえもなくて、感触がわからないまま1か月先とか1年先のオンエアを待つんです。番組を見て面白かったって聞いたり、自分がテレビ観てウケてるってだけが、達成感なのかもしれないですね」
──最後に、高野さんにとってドッキリってなんですか?
「ドッキリとはなんですかって、なんだよ、その『情熱大陸』な質問。それがドッキリっぽいよ。絶対光らせてくれるものとは言いたくないし、ありがたいとかも言いたくない。ドッキリはクソ腹たつだけです」
高野さんを怒らせたい一心で、斬新なドッキリを仕掛ける相方の岸さん。毎回、ブチギレる高野さんだが、時折、どこか嬉しそうにも見えた。続編では、「きしたかの」結成秘話や芸人の美人妻との馴れ初めなどを語っている。
【インタビュー第3回につづく】
文/千島絵里香(ジャーナリスト)
撮影/岩松喜平
