2011年7月に一般社団法人「日本駆け込み寺」として設立された(Instagramより)
「元々は取材で来ていたんだけど、3~4年前から一緒に活動をするようになりました。田中は主にはホスト問題に取り組んでいました。売り掛けで困ってる子とかの。3月に食事したときも、仕事の話ばかりでとても熱心に仕事に取り組んでいるという印象でした」
駆け込み寺で、共同で代表理事を務める清水葵氏も口を揃える。
仕事に熱心すぎた容疑者
「元々ライターだったのが、ボランティアとして事務所に来るようになりました。掃除から始まり、彼は広告物とかデザイン系の仕事もできたので、そういったことも担当していました。 そして相談の仕事も3年くらい前から受け持っていました。
彼は全てにおいて注力しすぎる傾向はあって。睡眠を削って深夜まで対応したりしていたので、『自分が壊れたら本末転倒でしょ』と、何度か指導したことはありました」
容疑者と毎日のように顔を合わせていた清水代表理事だが、薬物との関係は初耳だったという。
「薬物をやるような人間には思えなかったです。今話題になっている風営法改正に関連して、彼は関係各所と連絡を取り合ったり、大使館に事情を説明しに行ったりと忙しい日々を送っていました。それと併行して、40〜50件くらいの相談に乗っていました。弁護士事務所に相談に行ったり、親身に親御さんの話を聞いたり……。相談者の女性のメンタルケアにも積極的でした」
「熱心な相談員」として、同僚からも相談者からも信頼されていたという容疑者。しかし気になる点もあったという。