訪ねてきた相談者に薬物の使用を勧めていたという(Instagramより)
「玄から『女性との距離が近すぎる』と注意があったことは把握しております」(清水代表理事)
容疑者の活動は行政も全面的にバックアップしていたようだ。
約6300万円の公金が交付
「社会からの関心が高いだけに、新宿区も東京都もトー横キッズをめぐる問題意識は強い」と話すのはある新宿区議だ。区議らが、トー横の現状を把握するために、日本駆け込み寺に対するヒアリングも行われてきたという。
「日本駆け込み寺には、多くの情報が集まっており、行政も積極的に関わりをもっています。言い換えれば、駆け込み寺は新宿区と東京都に“深く食い込んでいる”、とも言えます」(新宿区議)
NEWSポストセブン取材班が担当者に確認したところ、新宿区は2022〜2024年度に歌舞伎町安全・安心対策助成金として50万円、子ども未来基金として202万円を交付。東京都は若年被害女性等支援事業の枠組みで、2023年度に3030万円、2024年度には3135万円を日本駆け込み寺に交付していたことが分かった。
「多額の税金が投入されていた駆け込み寺が、違法薬物の温床となっていたとなれば、行政としても対応せざるをえないでしょう」(前出・大手紙社会部記者)
吉住健一新宿区長は自身のXで〈個人の行為であっても相談者を関わらせたとすれば非常に重大な事態です〉〈正確な情報収集と現時点での連携停止を指示しました〉と投稿。警視庁は5月22日、駆け込み寺を家宅捜索し、実態解明に向けて捜査を進めている。