芸能

【オーディション落選の“下克上アイドル”】「台本、衣装なし」頼りはメンバーと家族だけ…でも「命しか捧げるものがない」365日の暗闇生活

2024年10月にデビューした『rain tree』

2024年10月にデビューした17人組ガールズグループ『Rain Tree』の新野、綾瀬、遠藤

 苦難に耐え抜く強さで、自らにも周りにも大きな力を与えるような力強く優しい存在になれるように──そんな願いを込めてグループ名を授けられた17人組のガールズグループがいる。彼女たちの名は『Rain Tree(レインツリー)』。2023年に行われた秋元康総合プロデュース「IDOL3.0 PROJECTオーディション」の参加者で、応募者約1万人から最終選考まで進んだものの、オーディション落選者としてそこで夢が終わるはず、だった。

 ところが、そこでかけられたのは「事務所に残って、もう1度デビューを目指してみないか」という誘いの言葉。想定外の展開に、彼女たちの受け止めかたもそれぞれだった。当時の心境をメンバーの綾瀬ことり(18)、遠藤莉乃(18)、新野楓果(24)が振り返る。

「再挑戦するなら会社をやめないと続けられない、どうしようって。デビューが確定しているなら迷わず進めましたが、何も保証されていない状況だったので……。でも、両親がこのチャンスを無駄にしたらもったいないからと、背中を押してくれたんです。高校、大学、就職と親から『こうしなさい』と言われたことがなかったので意外でしたが、『頑張るだけ頑張って、だめなら次を考えればいいじゃない』と聞いて安心できた。そこから自分でもたくさん考えて、“年齢的にもラストチャンスにかけてみたい!”と決心したんです」(新野)

 綾瀬も将来が見えずに「すごく悩んだ」ひとり。だが、オーディションで同じグループだった黒澤禾恋の「ことりもやるよね?」という問いかけに導かれるように、一歩踏み出せたと語る。逆に「即決派です」と明るく答えたのは、遠藤。その背景にもまた、メンバーの存在があった。

「私は佐藤莉華、永瀬真梨と合宿審査からずっと一緒で、最終選考まで3人で進んできたんです。ふたりに運命を感じて、一緒にアイドルをしたいなって。アイドルへの憧れと3人で活動する夢を同時に叶えられるのは、この環境しかないなと考えたんです」(遠藤)

関連記事

トピックス

隆盛する女性用ファンタジーマッサージの配信番組が企画されていたという(左はイメージ、右は東京秘密基地HPより)
グローバル動画配信サービスが「女性用ファンタジーマッサージ店」と進めていた「男性セラピストのオーディション番組」、出演した20代女性が語った“撮影現場”「有名女性タレントがマッサージを受け、男性の施術を評価して…」
NEWSポストセブン
『1億2千万人アンケート タミ様のお告げ』(TBS系)では関東特集が放送される(番組公式HPより)
《「もう“関東”に行ったのか…」の声も》バラエティの「関東特集」は番組打ち切りの“危険なサイン”? 「延命措置に過ぎない」とも言われる企画が作られる理由
NEWSポストセブン
海外SNSで大流行している“ニッキー・チャレンジ”(Instagramより)
【ピンヒールで危険な姿勢に…】海外SNSで大流行“ニッキー・チャレンジ”、生後2週間の赤ちゃんを巻き込んだインフルエンサーの動画に非難殺到
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン
Benjamin パクチー(Xより)
「鎌倉でぷりぷりたんす」観光名所で胸部を露出するアイドルのSNSが物議…運営は「ファッションの認識」と説明、鎌倉市は「周囲へのご配慮をお願いいたします」
NEWSポストセブン
逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
ロス近郊アルカディアの豪
【FBIも捜査】乳幼児10人以上がみんな丸刈りにされ、スクワットを強制…子供22人が発見された「ロサンゼルスの豪邸」の“異様な実態”、代理出産利用し人身売買の疑いも
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン