国内

六代目山口組の新人事、SNSに流れた「序列情報」 いまだ消えない「名誉職」に就任した幹部 による「院政説」

指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)

指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、六代目山口組の新人事について。

 * * *
 一方的に抗争終結宣言を行った六代目山口組では、4月に発表された新人事で高山清司若頭が相談役に就任し、空いた若頭に三代目弘道会の竹内照明会長が昇格。長年若頭を務めてきた五代目國粋会の藤井英治会長に代わり、六代目豪友会の加藤徹次会長が若頭補佐に昇格、藤井会長は顧問に就任した。七代目体制へ移行させるための人事とみられる。

 この新人事により相談役と顧問は執行部を離れ名誉職になるということだった。だが5月に入り、ある情報がSNSに流れてきた。「山口組の序列が変わるとのことです」。そう書かれた情報にあったのは「若頭、舎弟頭、顧問、本部長、若頭補佐、舎弟。相談役は執行部には入らずです」というものだ。

 ネットで六代目山口組を調べると組織図が出てくる。今回の人事で新設された相談役には高山清二、三代目弘道会総裁とあり、執行部とは別になっている。執行部の中に入っているのは若頭、舎弟頭、本部長、若頭補佐で、顧問は執行部とは別枠として掲載されている。それが今までの体制だが、SNSの情報の通りなら当初は執行部に入らないと思われていた顧問が、舎弟頭と本部長の間に入った格好になり、執行部に残るということだろうか。

 國粋会はもともと関東に強く、東京を拠点に活動してきた独立団体だが、山口組が六代目体制に交代した時に山口組に加入、四代目國粋会工藤和義会長が六代目山口組司忍組長と盃を交わし、以後山口組傘下に入り二次団体となった。これを機に、山口組の東京進出が容易になったといわれており、工藤会長は六代目山口組で最高顧問という名誉職に就任。後を継いだ藤井会長が六代目山口組の直参に昇格し、若頭補佐となった。六代目山口組にとっては重きを置いてきた組になる。

関連記事

トピックス

渡邊渚さんが性暴力問題について思いの丈を綴った(撮影/西條彰仁)
《渡邊渚さん独占手記》性暴力問題について思いの丈を綴る「被害者は永遠に救われることのない地獄を彷徨い続ける」
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
《会社の暗部が暴露される…》フジテレビが恐れる処分された編成幹部B氏の“暴走” 「法廷での言葉」にも懸念
NEWSポストセブン
週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)
《追悼・長嶋茂雄さん》週刊ポストが1年前に託された最後のメッセージ「私の人生は野球に始まり、これからも常に野球とともにあります」
週刊ポスト
母・佳代さんと小室圭さん
《眞子さん出産》“一卵性母子”と呼ばれた小室圭さんの母・佳代さんが「初孫を抱く日」 知人は「ふたりは一定の距離を保って接している」
NEWSポストセブン
長嶋茂雄さんとの初対戦の思い出なども振り返る
江夏豊氏が語る長嶋茂雄さんへの思い 1975年オフに持ち上がった巨人へのトレード話に「“たられば”はないが、ミスターと同じチームで野球をやってみたかった」
週刊ポスト
元タクシー運転手の田中敏志容疑者が性的暴行などで逮捕された(右の写真はイメージです)
《泥酔女性客に睡眠薬飲ませ性的暴行か》警視庁逮捕の元タクシー運転手のドラレコに残っていた“明らかに不審な映像”、手口は「『気分が悪そうだね』と水と錠剤を飲ませた」
NEWSポストセブン
金田氏と長嶋氏
《追悼・長嶋茂雄さん》400勝投手・カネやんが明かしていた秘話「一緒に雀卓を囲んだが、あいつはルールを知らなかったんじゃないか…」「初対決は4連続三振じゃなくて5連続三振」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《レーサム創業者が“薬物付け性パーティー”で逮捕》沈黙を破った奥本美穂容疑者が〈今世終了港区BBA〉〈留置所最高〉自虐ネタでインフルエンサー化
NEWSポストセブン
「秀才」に突然訪れた“異変”の原因とは(イメージ)
中受で超難関中高一貫校に入学した「秀才」に突然訪れた“異変”の原因とは「腹痛と下痢を繰り返し、成績は最下位クラス…」《エリートたちの発達障害》
NEWSポストセブン
《女子バレー解説席に“ロンドン五輪メダル組”の台頭》日の丸を背負った元エース・大林素子に押し寄せる世代交代の波、6年前から「二拠点生活」の現在
《女子バレー解説席に“ロンドン五輪メダル組”の台頭》日の丸を背負った元エース・大林素子に押し寄せる世代交代の波、6年前から「二拠点生活」の現在
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平が帰宅直後にSNS投稿》真美子さんが「ゆったりニットの部屋着」に込めた“こだわり”と、義母のサポートを受ける“三世代子育て”の居心地
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! ミスター長嶋茂雄は永久に!ほか
「週刊ポスト」本日発売! ミスター長嶋茂雄は永久に!ほか
NEWSポストセブン