消費者が「食品添加物」に対して抱きがちな誤解とは(写真はイメージ)

食パンのコスパは?(写真はイメージ)

「備蓄米がなければ、うどんを食べればいいじゃない」と呟こう

 小麦で思い出しました。パンという大事な主食系メンバーを忘れるところでした。スーパーの売り場で見つけた食パン(8枚切りひと袋)の最安値が108円。2枚で一食分とすると27円です。同じ値段の6枚切りを2枚食べた場合は36円。備蓄米や小麦粉麺類トリオとどっこいどっこいです。大手メーカーの「有名な食パン」はひと袋300円ぐらいなので、米で言うと魚沼産コシヒカリ並みの「超高級品」ですね。いわんや専門店の食パンをや。

 いっそのこと、パンを自分で焼くのはどうか。売り場に並んでいたパン用小麦(強力粉)の最安値は1キロで398円。6枚切り2枚に必要な小麦を80グラムとして計算すると、一食分30円ちょっとです。ただ、パンを作るには塩や砂糖やバターも必要なので、いちばん安い食パンを買ったほうが安上がりですね。おいしさはさておき。

 小麦粉を水で溶かして「ホットケーキ風の何か」を焼く手もあります。パン用よりも安い1キロ358円の薄力小麦粉を80グラム使うとすると、一食分で約29円。お好み焼きを作るときに使う小麦粉は一人前50グラムなので、食べ応えはありそうです。

 地道な計算の結果、備蓄米は一食分約40円、うどんもパスタもそうめんも安いものは一食分30~35円ということが判明しました。食パンも「ホットケーキ風の何か」も同じぐらいです。とすると、特売のうどん玉は別格の安さですね。

 ここまでわかれば、備蓄米が品切れで買えなかったとしても落ち込む必要はありません。うどんや小麦粉など、ほかの主食系の食材を買い込みましょう。そして、素うどんや素パスタ、素そうめん、あるいは「ホットケーキ風の何か」を食べながら、「自分は今、備蓄米よりもお得な食事をしている」と自分に言い聞かせます。「米がなければ、うどんを食べればいいじゃない」と、貴族になったつもりで呟くのもオススメです。

 すると、あら不思議、たちまち優越感や満足感に包まれて、豪華な食事を楽しんでいる気分になれるはず。現実の食卓が見えないように目を閉じて言い聞かせたほうが、たぶん効果的です。そんな工夫と努力で、自分の心の中にたくさんの幸せを備蓄しましょう。

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