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《渋野日向子が全米女子7位の快挙》悔し涙に見えた“完全復活への兆し” シブコは「メジャーだけ強い」のではなく「メジャーを獲ることに集中している」

調子が上向く渋野日向子(時事通信フォト)

調子が上向く渋野日向子(時事通信フォト)

 大舞台で久々の輝きを見せた。女子ゴルフの「シブコ」こと渋野日向子(26)が、米ツアーのメジャー「全米女子オープン」で今季初のトップ10入りとなる7位と大健闘。賞金34万ドル(約5200万円)を獲得した。

「今季はこの試合まで不振に喘いでいた。それが見違えるようにショットもパターもキレがあり、最終日まで優勝争いに絡む活躍を見せました」(ゴルフ誌担当記者)

 シブコと言えば、2019年に初出場で海外メジャー「全英オープン」を制覇した印象が強い。その後もメジャー大会になるとそれまでの不調が嘘のように好プレーを見せてきた。なぜ“メジャーだけ強い”のか。プロゴルファーの沼沢聖一氏はこう見る。

「渋野は好不調のムラがありますが、今回の全米女子ではアプローチの構え方や肘の使い方が良く、パッティングの精度も安定していた」

 おそらく移動がハードで体力面の負担が大きい米ツアーのなかでメジャー大会に照準を絞って調整してきたと見ます。“メジャーだけいい”のではなく、メジャーを獲ることに集中しているのではないか。

 今回は惜しくも優勝を逃し悔し涙を見せたが、不調脱却の兆しが見えた。

「次の照準は優勝経験がある6月の全英オープン。今回は最後までコントロールが崩れず精神面での成長も感じました。7位のポイントでシード権獲得が近づいた。余裕をもってプレーできれば課題のムラを抑えられるのではないか」(同前)

 次は優勝して「シブコスマイル」が見たい。

※週刊ポスト2025年6月20日号

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