A農園の雑穀畑
取材班が訪れた6月中旬も、農園では「先生」と呼ばれる人物を中心に、7〜8人の男女が和気あいあいと農作業に勤しんでいた。しかし、同農園が管理する雑穀畑に“異変”があったと語るのは別の80代男性だ。
「ほんの数日前かな。サルの被害があったんです。雑穀畑周りの稲や野菜はかなりやられていたみたいなんですが、雑穀は無事だったようです。サルの口には合わなかったのかね(笑)。ただあそこの農園は鳥獣対策をしない”自然派”だから、鳥からの被害はあるみたいなんですけど」
環境汚染や農薬問題にも関心の強いローラが学びの場として選んだのは、自然農法。手間がかかる農法だが、なぜローラはA農園に行き着いたのだろうか。
A農園の運営者によると、そこには「農園とローラを繋いだ有名俳優の存在」があったのだという──。
(第2回に続く)