「24時間テレビ」のホームページ。今年はキャッシュレスの募金を打ち出している
弁護人 「現在、被告人は無職ですが」
妻 「元々は仕事熱心でコツコツと真面目な人なので、社会人としてまた歩めることを信じています」
夫を心から信頼する様子で証言する田村被告の妻。今後の更生に向けた動きは期待できる一方で、当時の着服金の使途の状況についてはまだ不明な点が残っていた。
検察官 「被告人本人から着服の理由についてはどう聞いているんですか?」
妻 「『口座に入れてしまった』とのみで、あとは『全てが終わってから話す』と」
検察官 「では根本の理由をあなたはまだ知らないのですね」
妻 「はい」
妻の証言が終わると、田村被告の被告人質問は次回に持ち越しとなった。6月20日に行われた公判では、田村被告が「チャリティー募金」に手をつけた衝撃の理由が語られた——第2回記事では、第2回公判での田村被告の証言を詳報する。
(第2回につづく)
●取材・文/普通(ライター)