健康や陰謀論にまつわるトークで多くの新しいフォロワーを獲得(本人のインスタグラムより)
私生活では、2010年に1億人以上のXのフォロワーを持つアメリカの歌手ケイティ・ペリーと結婚(2012年に離婚)し話題を集めたが、近年はメディア業界から距離を置き、YouTubeやポッドキャストを中心に活動。薬物依存とセックス依存の過去を語り、健康や陰謀論にまつわるトークで多くの新しいフォロワーを獲得した。YouTubeの登録者数は670万人を超えている。
“社会派”として新境地を切り拓いていたブランド被告だが、2023年9月に風向きが変わった。英紙『サンデー・タイムズ』と『チャンネル4』による合同調査報道で、複数の女性によるレイプや性的暴行の告発が明らかとなり、一気に疑惑が噴き出したのだ。
〈妻と家族を持つ以前、独身で若かった時期の私は愚かな男だった。神の光の中で生きる以前は、一人の愚か者だった〉
〈私は薬物中毒者であり、セックス中毒者であり、大馬鹿者だった。だが決してレイプ犯ではなかった。相手の同意を得ずにそうした行為をしたことは一度もない〉
ブランド被告は自身のSNSでこう主張し、疑惑を全面否定。だが、その言葉は法廷でどう判断されるのか──。現在、被告に科される可能性のある刑罰は非常に重い。イギリスの量刑審議会のガイドラインによれば、強姦罪(口腔性交も含む)の法定刑は懲役4~19年で、最高刑は終身刑だ。
かつて世界を笑わせた男が、今法廷の場で自らの人生をかけて罪と向き合わざるを得ない状況に追い込まれている。