猫カフェオープン前は丁寧な態度だった(イメージ)
「移住してきたみなさんが、私の家が”ペットにうるさい家”と噂になっていると、仲のよい方が教えてくれました。ペットくらいいいじゃないか、心が狭い、そう言われていると」(パート女性)
造成地が宅地に変わった当初は、新しい人が移住してくることを喜んでいたが、ペットのことをきっかけに、すっかり地域から孤立してしまったと女性は嘆く。
犬や猫が怖い、嫌だという人もいるのに
「ペット」を飼う世帯が増えている中、同様の悩みを抱えつつも「言えない」と漏らす人は少なくない。
「あなたの子供よりペットの方が大事だ、と言われているような気持ちになりかなり不愉快でした。今までは、電車にペットが乗っていてもなんとも思いませんでしたが、子供が出来て、そしてトラブルに巻き込まれてみて、初めて気がついたんです」
都内在住の会社役員の男性(30代)が経験したトラブルは電車内で起きた。就学前の息子と2人、近郊の行楽地に出かけようと電車に乗っていたところ、後から乗り込んできたのは、初老の女性。手には大きなかごをぶら下げていて、中には女性の飼い犬がいたのだ。
子犬に追いかけまわされた経験がある男性の息子は、かごの中の犬に気がつき不安な表情を見せたという。すると。
「女性が息子をみて、ワンちゃんが怖いなんて男の子のくせに意気地なしね、と笑うんです。周囲のお客さんも、笑っていました。もちろん、すごく悪意があるとまでは感じません。でも、改めて考えてみると、犬や猫が怖い、嫌だという人もいるのに、そういった人たちに気を遣うべき、という論調がほとんどないことに驚きました。ペットを乗せるなとは言いませんが、周囲への配慮はすべきでしょう。しかし、その場の空気に押されて”すいません”としか言えなかった。息子にも申し訳ないです」(会社役員の男性)