小瀬村史也容疑者(37)は低学年を受けもつ学年主任だった(学校ホームページより。現在は削除済み)
「小瀬村容疑者らが参加していた“盗撮教師グループ”は少なくとも1年ほど前から存在していたとされています。捜査関係者によれば、グループ内には児童らの画像や動画が約70点残っていたということですが、そのほとんどが教師らが業務中に撮影したものと判明しました」
阿部俊子文部科学大臣は6月27日、「被害を受けた子どもたち、日々頑張っている教師の皆さんのことを思うと、本当に怒りを覚えるところでございます。断じて許せません」と記者団にコメント。全国の教育委員会に対して教員の服務規律の徹底を求め、行政も事後対応に乗り出した。
「6月30日、横浜市は校内における不審な機器設置の有無などを点検するよう、市内の約500校に緊急指示。また同日、名古屋市も7月中に第三者委員会を設置し、約1万2000人の公立学校職員の調査を実施すると発表しています。いずれの地区でも子どもや保護者から不安の声が多く、行政が早急に対応した形です」(前出・全国紙記者)
教鞭をとるかたわら、性的欲求を満たすために盗撮を行なった教師たち。NEWSポストセブンの取材に対し、横浜市役所教育委員会事務局の担当者はこう語っている。
「これといった保護者からの苦情や、指導すべき事項もなく……。表現が難しいですが、いたって『普通の先生』と聞いております」
教師らはいつから“裏の顔”を持ち始めたのだろうか。冒頭の小瀬村容疑者の同級生も、「私の知る彼は、とてもこんな事件を起こしそうにないのです」と学生時代を振り返った。