夏に相応しい爽やかな笑顔
28年のなかで一番好きな自分
からっぽな夏休みを過ごしてみて、気づいたことがある。自主的からっぽって最高ってこと(笑)!! からっぽ生活が始まってすぐの頃は仕事をしてない自分への嫌悪感があった。しかし、何も考えず、ただ生きるために必要な食事や健康を考えるだけの日々を重ねていくと、なんだか自分が少しずつ変わって、楽になった気がする。
まず、余計な情報が目につかなくなって、身体も頭も軽くなった気がした。好きな本を読んで、時々ぼーっと外の景色を眺めて自然の音を聞き、日差しの眩しさと蒸し蒸しした湿度を肌で感じ、夏野菜を使った料理を作って季節を感じる。そんな時間を過ごしたら、SNSや世間のゴタゴタも、どうでもよくなった。全部がバカらしくなってきた。
からっぽになると、なんだか頭の回転が良くなって、普段ぐるぐる頭で考えても答えが出なかった問いを、別の視点から見られるようになった。次に、「私は本質的にはからっぽじゃないかも」と思うようになった。良くも悪くも私にしかない経験から得られた知識と感情がたくさんあって、それらが今の私を構成してる。
そして、今の自分は、これまで生きてきた28年のなかで一番好きな自分だと心の底から思っている。だから、“からっぽ”とラベリングして、自分を否定したり封じ込めたりして、価値を落とさなくていいのだと気がついた。私はからっぽなんかではなかった。