高校ゴルフ界の名門・沖学園(福岡県博多区)の男子寮で起きた前寮長による寮生らへの暴力行為が明らかになった(左・NEWSポストセブン撮影/右・寮内の様子)
高校ゴルフ界の名門・沖学園の男子寮で起きた暴力事案が波紋を広げている──。事の発端は今年6月、前寮長からステンレス製のコップを投げられるなど目元を縫うケガを負った寮生や、頭を壁にぶつけられるなどした寮生ら3人が警察に被害届を提出したことだった。前寮長は「ゴミ出しなどのルールの徹底や生活態度の改善を指導する際に複数名の男子寮生に対して、暴言及び暴行行為を行った」として6月17日付けで解雇となっているが、学校の対応について保護者らは、NEWSポストセブンの取材に怒りを露わにした。【前後編の後編。前編を読む】
A君の保護者が語る。
「子どもらを病院へ連れて行っているときに、寮のグループLINEで前寮長が解雇されたことを知りました。その足で学校へ向かい、『息子や保護者たちに何も謝罪がありませんでしたが、前寮長本人はどう思っているのか』と聞くと、教頭からは『前寮長に会いたいんですか?』と、言われました。私たちは会いたいとかではなく、なぜ、これほどの暴力をふるったのか。事態をどう受け止めているのかを本人から聞きたかった。
学校は『前寮長はもういないので安心してください』と繰り返すばかりで、寮内で何があったかを説明する様子はありませんでした」
その後、学校からの連絡はないまま、2週間が経った7月4日。A君とB君の保護者は学校へ。そこで目にしたのは、事案が発覚した翌朝に実施されたという寮生全員のアンケート用紙だった。