前寮長に至近距離からステンレス製のコップを投げつけられ、目元をケガした寮生
《みんな大好きだったぜ バイバイ》(前寮長)
前寮長はなぜ、これほどの暴言と暴行に及んだのか。本人に取材を申し込むと「申し訳ございませんがお答えすること事はできません」と、コメントするだけだった。
改めて、同校に前寮長のLINEでの発言、住み込みで常駐していたコーチの存在、被害生徒や保護者が要望する前寮長同席の保護者説明会の実施などについて問い合わせると、以下のように回答した。
「前寮長が、エアコンをつけたまま登校した生徒に対し、当該表現によるメッセージを寮生のグループLINEに送信したことは事実です。男子寮にコーチが住んでいるのは事実ですが、寮の構造上、同コーチの部屋では食堂での声等は聞こえず、また、本件以前に寮長の暴言、暴行に関する申告もなかったので、本件を含む前寮長の非違行為について把握致しておりません。(保護者説明会については)被害にあわれた方の保護者には個別に対面での説明をします。その他の寮生の保護者は遠方であるため、オンラインでの説明を実施する予定です」
保護者説明会の実施には前向きな回答だったが、前寮長の同席と謝罪について明言はなかった。別の保護者は悔しさを滲ませる。
「前寮長がくる前までは、皆、平穏な寮生活を送っていました。前寮長が子どもたちの人生を一変させたのです」
主管する福岡県の私学振興・青少年育成局 私学振興課は同校の事案について、「被害生徒の心のケア、再発防止など、学校として責任をもって適切に対応していただきたい」と答えた。
被害を受けた生徒たちに、一刻も早く安心で安全な学校生活が訪れることを願いたい。
(了。前編から読む)
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