公園前にあるオフィスビルには飲食チェーンも並び親子連れの姿も見られた
地元議員も「マジックミラー号」展示前でニッコリ
今回の「ピンク盆踊り」は指定管理者だけでなく、一般市民に対しても告知をほとんど行わないゲリラ開催となっていたのかもしれない。中野区内にある成人向けショップの店員はこう話す。
「我々もこのことはニュースで初めて知りました。SODさんとは取り引きもありますが、事前の告知など全くありませんでしたよ。我々のところに告知がないんだから、普通の商店への告知はないんじゃないかな。実験的なイベントだったんでしょう 」
会場となったのは中野駅から西に5分ほど歩いた先の「中野セントラルパーク」のパークアベニュー。オフィスビル「中野セントラルパーク」と「中野四季の森公園」の間にある歩道だ。平日の昼間に現地を歩くと、キッチンカーが何台か歩道沿いに並んでいる光景が見られた。
区側が特に問題意識を露わにしたのが、セクシービデオの撮影で使用されることもあるマジックミラー号の「展示」だった。このトラックが公園側の敷地に展示されていたという。
「パークアベニューは一般市民も自由に出入りできる『公開空地』ですが、写真などで確認したところ、公園側にマジックミラー号が設置されていました」(中野区公園課)
キッチンカーは「公開空地」でもあるオフィス側の道路ギリギリに停車され営業していた。マジックミラー号は「公開空地」を超えた公園側に設置していたとすれば、歩道を進めば嫌でも目にすることとなる。公園周辺では「子供に『あの車は何?』と聞かれたら親も説明しづらい」(近隣飲食店の女性従業員)という意見もあった。