初公判では3件の事件について、検察が立証予定の事実を提示した
美容治療と同じ痛みを感じさせたい
3件目の顔面を殴りつけた事件について。
被告人は鼻の美容医療を受けていた。それと同じ痛みをAさんにも感じさせたいなどと考え「ハンマーで殴らせろ」「承諾しなきゃ別れる」などとして、拳で殴りつけるなどしたという。
引き続き暴行行為が続くなかAの手が被告人に当たったとして、被告人が通報。Aが被害申告をしたことで事件が発覚した。被告人は元交際相手などを頼って逃走していたものの、その後逮捕された。
以上が、検察官が今後立証を計画している事実内容である。
前述の通り、検察官の証拠取調べに対して、弁護人はその半分以上を「不同意」としている。今後Aさんなど関係者に対して証人尋問等が行われることが予想され、それらにより事実認定がされていくだろう。
指や乳首の切断といった猟奇的な結果に注目が集まる事件だが、その背景にも混沌を感じさせる今回の事件。次回以降の公判にも注目が集まるが、次回の公判日、公判内容はこの日明らかにされることはなかった。
(了。前編から読む)
取材・文/普通(ライター)