故郷である東村山駅には銅像が
室内は、長い年月をかけて集められた志村さんの私物が占領していた。
「志村さんは仕事帰りに映画作品のDVDを十数本購入し、家ではほとんどの時間を大型テレビのある15畳ほどの書斎で過ごしていたそうです。新作コントのヒントを求め、焼酎を片手に映画に見入っていたようです。家には大量の服やビデオが足の踏み場もないほど溢れ、何千万円もする高級時計が無造作に置かれていたとか。屋根裏部屋にはトロフィーなどの記念品もあったそうですが、志村さんにとっては興味のない物だった」(同前)
2004年には家に空き巣が入り、貴金属類約1500万円相当と現金40万円を盗まれる被害に遭った。
「1階の和室の窓ガラスをドライバーのようなもので割られ、ブルガリの時計や指輪、ブレスレットなどが盗まれたそうです。趣味でコレクションしている大切なジッポライターは金庫に入っていて無事でした。部屋では大型犬も数頭、飼っていましたが、人懐っこい性格で番犬にはならなかったようです」(同前)
NEWSポストセブンの取材に志村さんの兄・知之氏は遺品について、「業者にお願いして処分した」ことを明かしていた。
生涯独身だった志村さんだが、約30年前に交際の噂があった女優・いしのようこ(57)との密会が報じられたのも、この家だった──。
現在、約70坪ほどある自宅跡地には黒いビニールシートが敷かれている。地元不動産関係者によると、「北側と南側に分けて2軒を建てる予定で、合わせて2億円ほどで売りに出す予定」だという。日本中を笑われた志村けんさんの英気を養った場所は、様々な思い出とともに土に戻った。