個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除
済み)
「9月1日に取り調べを受けたあと、『女の子を触った』というのは母親の私にも白状しました。『神に誓って最後まではしてない』とも……」──憔悴した様子で記者にこう打ち明けるのは9月14日、不同意わいせつの疑いで逮捕された石田親一容疑者(45)の母親だ──。【前後半の前編】
男は犯行当時、“やる気スイッチ”のCMなどで広く知られる学習塾「スクールIE」の教室長だった。キー局社会部記者が解説する。
「容疑者はことし3月と5月、東京都内の教室内で女子生徒の胸を下着の上から触るなどした疑いがもたれています。捜査関係者によると、この塾は1対1、もしくは1対2の個別指導の形式で授業を行なっており、当時容疑者は他の講師や生徒がいない状況で女子生徒を担当していた。
取り調べに対し、『下着の上からは触っていない』と容疑を一部否認していますが、『生徒がなにも言わなかったのでエスカレートした。3月頃から10回ほど行為を繰り返した』とも話しています」
男は「スクールIE」に20年以上勤めるベテラン講師だった。塾の公式サイトでは、微笑む容疑者の顔写真とともに、自身の教育方針について「お子さまのやる気を引き出し伸ばすこと」などと語っていたことも確認できた(現在は削除済み)。
“教室長”という役職もついたベテラン講師が逮捕されたことを受け、塾の運営会社も対応に追われている。男が勤めていた「やる気スイッチグループ」の広報に電話で問い合わせると、動揺した様子で「重大な事態と受け止めており、被害に遭われた生徒と保護者、そして通っている生徒と保護者のみなさまに深くおわび申し上げます」と回答があった。
行為のきっかけについては「授業をしていたら、たまたま胸に手が当たった」(前出・キー局記者)とも供述している容疑者。なぜこのような事件を起こしたのか──。
9月16日、NEWSポストセブンは容疑者の自宅へと向かった。インターホンを鳴らすと、玄関先に現れたのは冒頭の母親。初めは言葉少なだったが、次第にその胸の内を明かし始めた。