本棚には哲学書などがズラリ

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母親が語る逮捕までの一幕

 容疑者の母親は記者に、「私が親一の母です。どうぞ中に入ってください」と自宅へ招き入れてくれた。

「事件を知ったのは、今月に入ってからです。それまでは何も聞かされていません。9月1日の朝、私も息子も寝ていたんだけど、突然警察が3〜4人来て。2階にある息子の部屋をガサガサあさり始めて、『これはただごとじゃない』と思いました。警察はもちろんなにも教えてくれないし、息子に問い詰めても黙りこくったままで。

 30分くらいして捜索が終わると、息子は取り調べのため、警察署に連れて行かれました。帰ってきたのは15時くらいですね。『仕事があります』と警察に伝えたら、帰してくれたそうです」

 その後、事情を知った母親は息子を問い詰めたという。

「『お前、婦女暴行したの?』って聞いたら、『そんなことしないよ』って。それで、『塾終わりに(生徒を)つけ回したのか』とも尋ねたら、『しないよ。22時まで働いているし、そんなことするわけない』と。

 ですが、手を触ったり太ももを触ったりというのは、私にも白状しました。やったのは1人だけみたい。問い詰めると、『普段から仲良いから。本人も嫌がらなかったしやっちゃった』と答えたんで、私は『バカもの!』と叱ったの。あと、『神に誓って最後まではやってない』とも言い訳していたわ」

 容疑者は母親と2人暮らしだった。父親はすでに他界し、6年前に脳の病気を患った母親を助けながら実家で生活していたようだ。

「私は買い物には行けないから、買い出しはいつも行ってくれています。たまには料理も作ってくれていました。息子は仕事をして、買い物をして帰ってくるという生活をずっとしていた。

 本当に子どもが好きで、(生徒の)お願いがあれば休みの日曜日でも指導をするような子でした。親が言うのもなんですが、人間的にはすごく子どもが好きで優しい子なの。だから、事件について聞いた時は腰が抜けるほどビックリしました」

 終始、申し訳なさそうな様子で話す母親。事件についての質問を終えると、「実は結婚しようとしていた時期があって……」と漏らすのだ。

 続く記事では石田容疑者の女性遍歴や過去に経験した“挫折”について報じる。

(後編に続く)

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