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《世界陸上が東京開催ではなかったら…》予選敗退の女王・北口榛花が背負った重圧「やりを全く投げられなかった故障期間」ロス五輪を目指して長期休養へ

予選敗退した北口榛花選手(時事通信フォト)

「自分に後悔はないですし、精いっぱいできました。どうしたらいいかわからないです」──2023年世界陸上ブタペスト大会、2024年パリオリンピックで金メダルを獲得してきたやり投げの北口榛花選手(27)。

 34年ぶりに東京に戻ってきた世界陸上でも金メダルの獲得を期待されたが、9月19日に行われた女子やり投げ予選A組の1番手で投げた北口選手は予選敗退。冒頭のように試合後の彼女は泣き崩れていた。

 1投目60メートル31、2投目60メートル38、3投目58メートル80と自動的に予選を突破できるラインの62メートル50を越えられずB組の結果を待っていたが、最終的には全体14位となり、上位12人による決勝進出を逃した。自身のSNSでは、感謝の言葉を綴った。

《ご声援ありがとうございました。決勝には届きませんでしたが、怪我をしたあと1番思い切れたのは皆さんの声援があったからです!1日経って、肘の悪化はなさそうです》(原文ママ)

 今年6月に右肘の違和感を訴え、「右肘内側上顆炎」と診断された北口選手。7月の日本選手権は欠場。約2カ月実戦から遠ざかった8月のダイヤモンドリーグ(DL)第13戦では、50メートル93という低調な記録で最下位に。同リーグでの敗因について、スポーツ紙記者が語る。

「やはり怪我での長期離脱により、やりを投げることに一抹の不安がありました。北口選手は右肘内側上顆炎を発症したことにより、やりを全く投げられない状況が長く続き、故障期間中には下半身や体幹の強化に注力していました。

 そうした中、8月下旬のダイヤモンドリーグで投げ50メートル。約1週間後の復帰2戦目では、60メートル72と記録を伸ばしましたが、世界陸上でも記録は伸びませんでした。“また肘を痛めてしまうかもしれない”という気持ちを常に抱えながら、今大会に挑んでいました」

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