なぜ頻繁にラブホテルを利用していたのか
市長はX氏との待ち合わせ場所近くまで公用車で向かっていた。取材に対して市長は、「プライベートの飲み会などに参加する場合も目的地まで公⽤⾞で移動する扱いになっています」と回答している。ラブホテルで「仕事に関する相談や打合せ」をしていたなら、なぜそこまで公用車で向かわなかったのだろうか。逆にプライベートな行動だとすると、ラブホに行く男性幹部と落ち合うまでに公用車を使っていたことには市民から疑問の声が上がるだろう。
2人がラブホ密会していた8月12日(火)は平日で、勤務時間中と考えられる時間帯での入室だったが、それについてはX氏は「私が有給休暇を取り、市長の私的な相談に応じておりました」と説明した。お盆の時期だから有休を取得していたのは不思議ではないが、市長は平日夜や土曜に加えて、男性が有休を取得した平日の日中まで2人きりの相談をしているようだ。
群馬県内で災害級の大雨が降っていた9月10日の密会についてはどう考えているのだろうか。
「常に連絡の取れる体制をとっていました。警報が発令されると危機管理監を本部⻑とする災害警戒本部が設置されますが、9月10日はその段階ではなかったので、通常時と同様に常に連絡の取れる体制をとっていた次第です」(市長の回答)
平日、週末、お盆休み……市長による「仕事の相談」をラブホテルで繰り返し受けてきたX氏。市長と、彼女の部下にあたるX氏には権力勾配がある。X氏に「市長からの誘いを断れなかったのではないか」と尋ねたが、「そのようなことはありません」と否定した。あくまで“合意の上でのラブホ相談”だったとのことだ。
市役所に公用車の取扱いについて取材したところ、以下のように回答した。
「基本的には市役所から市長自宅、もしくは公務場所経由の自宅となり、プライベートでの途中下車は規定では認められていません。基本的には、急遽公務などで打ち合わせなどが入った際にも、途中下車の際には秘書課に伝えていると思いますが、そこは秘書課に確認頂きたいと思います。今まで、市長において規定違反はないと認識しております」
市長交際費の支出状況を数十円単位まで細かく市の公式サイトでオープンにしている小川市長。公用車の扱いを含めて、なぜ妻帯者の部下と繰り返しラブホで打ち合わせする必要があったのか、それは果たして公務なのかプライベートなのか、説明を求められそうだ。
※9月24日、小川市長が緊急会見を開いて釈明した内容を加筆しました(9月24日 21:40)