リゾートバイトで各地を転々としていた時期がある(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
八田容疑者の“日常”
「茶髪というか、金髪で、今どきの男の子って感じだったね。毎朝、出勤するたび顔を合わせていたんだけど、あっちから挨拶してくれる。この寮は入れ替わりが激しいんだけど、むしろマトモなほうだった。人殺しするなんて、まさかという思いですよ」
この寮は一軒家で、従業員にはそれぞれ部屋も用意されていた。八田容疑者は会社を辞めるまで、特にトラブルなくここで生活していたようだ。
「家の中にエレクトーンがあるのを見つけて、『弾けるの?』って言ったらその場で弾いてくれてね。習ったことがあるんだと言っていた気もする。音楽が好きだったみたいね。
彼女みたいな人と家に入っていくのも3〜4回見ました。泊まりがけとかではなくて、日中遊びにきて、その日のうちに帰っていく感じ。他の子もいるから、さすがに気を遣ったんでしょう」(同前)
八田容疑者の取材に関わったことのあるキー局報道部記者はこう話す。
「それまで、八田容疑者はリゾートバイトで全国を転々としていた。いずれも短期間だったが、鬼怒川にいたのは2年間。比較的長い期間を過ごしたこの街は、彼にとって心が落ち着く場所だったのかもしれません」
そんな鬼怒川で、冒頭の“目撃情報”があったという。温泉街で定食屋を営む70代の男性がこう証言する。