公明党は早くから「保守中道でなければ連立を組めない」(斉藤鉄夫・代表)と保守色の強い高市氏の総裁就任を牽制してきたが、「改革中道」を掲げる国民民主党とは政策的にも路線的にも近い。「連立相手としては維新より国民民主党が望ましい」(公明党関係者)というのが本音だ。
たとえ自公維3党の連立政権ができたとしても、新政権の先行きは厳しい。
宮崎氏の指摘だ。
「自民党では路線対立でいつ分裂してもおかしくない状況が続く。そのため、野党が内閣不信任案を出した場合、自民党の反主流派の議員が20人造反して賛成に回るだけで不信任案が成立し、内閣総辞職か解散・総選挙に追い込まれる。その段階で自公維連立は崩壊するでしょう」
いずれにしても、自民党の新総裁は、これから始まる与野党を巻き込んだ政争で短命に終わりそうなのである。
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※週刊ポスト2025年10月17・24日号