第2ラウンドを終え、うつむきながら引き揚げる渋野日向子(時事通信フォト)
渋野のようにレギュラーツアーで活躍しているプロにとって、米女子ゴルフの下部ツアーは賞金額も少なく、移動も過酷だ。使用するコースもローカルなゴルフ場が多く、滞在もコース周辺のコンドミニアムに住むホストファミリーのところに世話になるケースなどが少なくない。
「原はマネージャー、トレーナーと3人で転戦したが、それでもホームシックにかかり、移動や宿泊のトラブルに見舞われたという」(ツアー関係者)
Qシリーズでそうした下部ツアーへの出場権すら得られないとなれば、日本ツアーに復帰し、米女子ツアーにスポット参戦して結果を残すしかない。前出・ツアー関係者が続ける。
「渋野は2019年にメジャー大会(ワールドレディスサロンパスカップ)優勝で3年シードを取得している。シードの開始年度を獲得翌年から10年のうちに任意で選択できるため、渋野が3年シードのスタート手続きをすれば来年から日本ツアーにシード選手として参戦できる」
今週の日本ツアーのスポット参戦の結果もまた、主戦場を日本にするかどうかの渋野の判断に影響することになるのだろう。来シーズンに向けて注目が集まる。